小森→天蓋股への林道1

 去年、黄金の滝を訪問した際に工事中で通行不可だった天蓋股から道道、上の国木古内線、中須田(小森)地区へ抜ける林道が気になっていました。この辺りを走ったのは、昭和の時代でしたから今はどんな風になっているんでしょう。
 というわけで、やっと天気も良くなり林道ツーリングに行ってみます。まずは国道228号線を木古内町を目指し、木古内町から上ノ国町へ。

   
途中、トンガリチリチリ林道入り口でちょっと小休止。時刻はまだ9時なのにもう暑い、いよいよ函館界隈も初夏を迎える季節のようです。上ノ国町に入って少し走ると中須田地区到着。林道入り口は踏み切りを超えて、小学校の先に葬儀屋さんがあって、そこを入れば小森大橋があります。

早速、橋の上でGPSで天蓋股までの道案内をお願いしてみます。すぐにGPSがルートを検索して教えてくれた道順で行ってみる。もちろん地形図は持参してますから何かあったら今までどおりに走れば問題ありませんからね。

 
この林道を走れば良いの?確かに指示されたルートを辿っても天蓋股へ行けるみたいだけど、私の思っていたコースとはちょっと違う・・・まあ、とりあえず行ってみます。林道はこんな感じで整備されて走り易いんですが・・・

1km程走ると、GPSに次の交差点を右と指示された・・・右に道なんかありません。地図上では確かにある・・・実際は無い。やっぱり、機械ですから林道では自分の考えるルートでなければダメみたいです。というわけで、一旦引き返して自分の思うルートで行く事にしましょう。

 
まずはここが入り口でしょう。この林道も十分に整備されているようで、メイトや乗用車でも十分に走行可能であります。

 
夏草こそあるものの見通しの良い場所が多く、高度が上がると絶景ポイントも多々あってなかなか良い林道です。

 
ただ一つ、プーさんの落とし物がやたら多い事を除けば・・・ ここから一応のゴール天蓋股へは、まだ20km以上の距離があり、途中に何が待ち構えているか分りません。そこが林道の楽しいところでもあります。


 
相変わらず林道脇は夏草が生い茂っていて、時々林道に張られているクモの巣にバイクご突っ込んでしまいます。要するに、今日は私が一番に走っているって事なんでしょう。途中、桂沼への道標があり、チェーンがかけられていたけど施錠はされておらず
『外して入ったらまた元のようにしてね』見たいな事が書かれていた。

 
本当によく整備された林道で、雨水による路面のクラック(ひび割れ)も皆無です。しばらく走ると分岐到着。まっすぐ走ると石崎(天蓋股)方向、左折が宮越と書かれていますから、林道出発地点より函館寄りの場所となります。つまり、宮越から入った方が良かったのかも?
 
まずは入林箱に名前を書いておきましょうか・・・いつもながら入林箱にはあまり記入する人はいないようです。

 
林道はいまだ立派な状態で、TWの巡航速度は少し高め、ただしカーブ付近はプーさんと鉢合わせしないように、手前でホーンを鳴らし徐行運転。何しろこの林道、いまだかつて無いほど落し物が点在しているんですから・・・しかも林道脇には、昨日か一昨日の寝床の跡も残されています。用心に越した事はないでしょうね。

 
林道全行程の半分ほど走った頃、また一つ分岐が現れた。左折が天蓋股(石崎側)で、右折が子ノ木(日本海側)に出る道のようです。


桂沼の看板がここにもあるので、ちょっと寄り道してみましょうか・・・以前も書きましたが、私が桂沼を訪問したのは、昭和60年8月12日の事でした。忘れもしないあの大事故の日です。当時は、天蓋股からこの林道を利用して桂沼を訪れたと思うんですが、記憶が殆どありません。その頃は複数で行ったので、かなりのハイペースになり、ついて行くのがやっと・・・覚える暇も無かったのでしょう。ですから24年ぶりの再訪は、ちょっと新鮮な感じがします。

   
分岐を右折して数百m走ると桂沼と書かれた立派な道標。桂沼方向の林道は夏草ボウボウとはいえ、走行には支障ない様子。
それでは、桂沼拝見させてもらいましょうか・・・もうすぐ大物ゲストに遭うとも知らず、ノホホンと林道を走る私なのでした。

桂沼方向への分岐に入り、GPSの地図を見ると表示画面に桂沼が見えてきた。

 
あと数キロで桂沼到着のはず・・・夏草の生えた少し見通しの悪い林道を、徐行しながら走っていると、またまたまたプーさんの落し物発見。いえね、今まで何百回もプーさんの落し物を見てきましたが、これ、新鮮過ぎます。
 
表面は艶っぽく、3mほど離れた場所からでも臭いが漂ってくるんです。ウ〜ム・・・まあ、いつもの事だし、今まで以上に注意を払って最徐行で前進しましょう。そこから200mほど走ると50mほど前方のフキの葉がガサゴソ動いていた。黒い背中でセントバーナードぐらいの体高。間違いなくプーさんです。
 
もちろん桂沼の道標あたりからずっと動物園の臭いが微かにしていました。それが少し気になっていたんですが・・・それにしても私は遭い過ぎる・・・年がら年中山登りしている人でさえ数回しか遭遇していないのに・・・やっぱりバイクは機動力があるために、プーさんに逃げる時間を与えられなかったのかも知れません。

しかも、一般的な林道ライダーなら、そうそうこんな場所を走らないだろうし、来ても複数人でしょうから音もハンパなくデカイはず。ですからプーさんが逃げた後って事が多いのかも?やっぱり林道や廃道は複数人の方が安全なのは間違いないでしょう。などといろんな事を一瞬にして考えてしまった。こういう時の時間は長いんです。
 
距離は50mほどありますから、まずは落ち着いて対処しましょう(深呼吸三回)やっぱり、何度遭っても落ち着かない。 一応、ナタ、熊スプレーの準備をしてプーさんを観察。フキの陰で見え隠れするプーさん・・・ナタも持ったし熊スプレーも準備完了。
(これにウージーかAK47でもあれば最高だけど、そんな物ない)でもね、この状況だと99.99%大丈夫って分っているんです。
 
おそらくこの後、プーさんは私を見つけ、スタコラサッサと森の中に消えて行くはずです。それでも緊張感が無くならないのは、残りの1%があるからなんですが・・・バイクのエンジンを軽く吹かしてみる。プーさんは立ち上がって辺りを見回した。
 
あまり大きくないプーさんでした。動物園のヒグマの半分ぐらいの肉付き、体重は100kg前後でしょうか。どうやら私に気づいたみたいです。プーさんは、私が風下にいるので発見が遅れたんでしょう。私を見つけたプーさんは林道を桂沼方向へゆっくり歩いて行きました。そこで、やっと気づいた。
 
カメラ・・・カメラ・・・今まで何度かプーさんに遭いましたが、一度も撮影した事がありません。もっとも、出遭わないのが一番だし、写真など二の次三の次ですが・・・

   
デジカメを取り出して一枚パチリ。 その時はもう、草の陰で見えなくなってしまった。これで、今回は桂沼行きは無理。今来た道を戻って天蓋股へ向かいましょう。

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