ここには函館山要塞時代の砲撃用水尺の名残があるのでご紹介しましょう。
この防波堤の先にあります。この場所は、波がある日にはサーフィンをしている人を見かけますが、どうやら今日は凪なのでいないみたい。
これは以前紹介した事のある矢不来の水尺と同じ物です。
今は月日の流れで崩壊し、基礎の部分を残すのみとなってしまいました。
釣り人もいないし、ここらでマッタリしようかな?いや、立待岬の方へ行ってみましょう。
立待岬へ行くには、石川啄木一族のお墓がある坂を上って行くのが普通です。
ところが、私が4歳ぐらいの頃、祖母に連れられ海伝いに立待岬へ行った事がありました。たしか木の橋、というより木の歩み板が岩と岩との間に架かっており、そこが怖くて渡れなかった。そこで祖母が私をおんぶして渡ったのです。おんぶしてもらうと更に高さを増したその橋は、子供心にもかなり怖かった。
そこへ40数年ぶりに行ってみることにしましょう。道はたしか?啄木への道の一本前の道を入れば良いはず・・・
ここかな?
200mほどメイトを走らせると道が無くなりました。
波も穏やかだし気持ちがいい。
さて、メイトを置いて歩き始めましょう。 静かな海だったのに、水上バイクが5台ほど登場した。
いつも思うのだが、水上バイクって一体何ノットぐらいでるんでしょう?一見すれば30ノット近く出ているようにも見えるけど、物自体が小さいので速く見えるのかも知れない・・・艦船オタクの私でも、これは守備範囲から外れているので良くわかりません。ちなみに1ノットは時速1.852kmです。
私も陸上バイクに乗るけど、水上バイクはちょっと五月蝿い。きちんと使えば良い乗り物にもなるのでしょうが、スノーモービル同様水上バイク嫌いな人は多いですから。
話を戻して立待岬を目指しましょう。
あたりには綺麗なユリ科のエゾカンゾウやオオバナノミミナグサが咲いています。
海から10m程の高さの岩場を巻くように歩いて行く。 足元では釣りをしているオッチャンがいた。
景色も良いので岩に腰を下ろしてマッタリします。10分経過・・・なんだか気持ちよくなって眠くなってきちゃった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・さあ、行きますか! 歩き出したら私のすぐ目の前がガサついた。
んっ・・・
私が休んだ場所から岩を一つ越す・・・見えてきました。
これが当時渡った木の橋です。今は丸太3本で出来ていますが、よく見るとその下には以前からある歩み板が見える。その歩み板が私の渡った板とは思えませんが、とりあえず40年前、この橋を渡ったのは確かです。
木の橋を渡ると数十メートルで立待岬に出た。それなりに人がいます。
昔は橋が二つあったと記憶していましたが、どうやら橋は一つのようです。当時、穴間のつり橋の先にあった木の橋(歩み板)と勘違いしていたかも知れません。ほんの僅かな時間でしたが、懐かしい場所を訪れる事ができました。
釣り人がいるので釣りも出来そうですが、透明度の高い海の中は昆布だらけ。 根がかりして、仕掛けを沢山なくしてしまいそうでした。