タンデムで林道

 今日は天気も良くツーリングライダーを沢山見かけた一日でした。
   
ここはサブちゃん(北島三郎)の故郷、知内町の道の駅。画像を見ると分かりますが、TWのタンデムステップが出ています。今日は妻を乗せて300km近く走ってしまいました。だからって、皆と同じに舗装路ばかりじゃ面白くありません。

 
松前方面へTWを走らせ、知内町の青函トンネル記念館で小休止。これからが本番です。今回は妻も同行という事で何所を走ろうかと悩んだ。それで、林道の距離が短く景色もそれなりに良く、舗装路多目で考えたんです。

そんなコースで私の走った事の無いコースを探してみたら・・・ありました。青函トンネル記念館のある福島町内から少し先にある、白府という集落から松前町大沢へ抜ける林道がそれです。この道は、もしも白神岬をまわる国道228号線が不通になった場合使える道ですから、それなりに整備されていると思われます。
まずは白府側の入り口へ到着。

 
この珍味直売所の横からが林道の起点です。起点から1kmは舗装されており全く問題なし。

 
林道標識。 島前線、総延長は6.348mとありますが、これは福島町側の長さでしょう。地図では15km近くあったはず。右手奥には青函トンネルの斜路に通じるトンネルがありました。

 
つまり、私の足の下には青函トンネルが通っているわけです。舗装路もすぐに終わり、路面状況の良いフラットな林道が続いている。このまま最後まで行ってくれれば良いのですがね。ありがたい事に山菜採りのおじさん達が沢山入っているので、山奥嫌いの妻も安心気味みたい。

 
起点から約4km、いきなり道が舗装されていた。 林道脇には葉の直径60cm以上の美味しそうなフキが生えています。

 
その舗装も約1kmで終了し、フラットなダートが続いたかと思っていたらガレ場出現、この辺りが一番の難所のようです。崖からの落石によるガレ場。

 
それでも高度がある場所なので景色も良いし、春紅葉も楽しめます。秋の紅葉は、落葉前に葉緑素がなくなって色素が見えます。これに対して、春紅葉は広葉樹が太陽の光を受けて葉緑素を蓄える前に、本来の色素が見える現象です。

上りも終わって下りになった頃、また舗装路が現われた。舗装路→フラットな林道→舗装路→フラットな林道→ガレ場→舗装路。変な林道です。どうやら峠は越したようで、多少のアップダウンはあるものの松前側へ近づいた様子。

 
林道脇の沢が水量を増しているのもその証拠でしょう。峠付近のガレ場以外はフラットな林道、もしくは舗装路なので走り易い。 途中の橋はみんな立派でした。完成して然程時間が経ってないと思われます。

何度かバイクを停めて橋の上から川を覗いて見ますが、魚影はありませんでした。特に景色の良い場所で小休止しようとしても、例によってブヨ軍団の攻撃に遭い、あずましくないのですぐに退散。

 
その後も舗装路が何度か現われ、なんだか林道感のない林道です。
下りもそろそろ終わりに近づいたようで路面の勾配が無くなってきました。

 
と思ったら、正面にオバちゃんが見えて松前温泉横に出た。まだ桜が咲いています。


松前温泉。ここから1kmほどで国道228号線大沢地区到着。今回初めて走った林道でしたが、頂上付近のちょっとしたガレ場を除けば乗用車でも楽に走れる立派な林道でした。ちなみにプーさんの落し物も二箇所あったので、立派な林道とはいえ、それなりの用意は必要。 国道228号線へ出て白神岬方向へバイクを走らせる。つまり函館方向へもどるわけ。

約3km走って荒谷地区へ到着。
 
ここから林道へ入ります。 小さな集落なので林道は一本のみ、間違うことはありません。
林道はごく普通の路面状況で、スズキノ沢川と送電線が林道と平行して伸びている。


画面では分かりづらいかもしれませんが、左上には旧松前線の跡が見えています。 ドンゲ(イタドリ)もかなり伸び道幅は一車線丁度、時々ハンドルにドンゲが当たる。林道の勾配がきつくなってきた。今回林道に入った目的は、この先にある白神岳なのです。

高さは352.4mで函館山と同じような高さですね。林道頂上の吉岡峠は分かれ道になっており、右折してすぐに現われるT字路をまた右折、あとは白神岳まで一本道。

 
正面に白神岳が見えてきました。 目の前に頂上があるけど路面の砕石が大きくて走りづらい。アンテナ保守用道路終点まで到着。ここはほぼ山頂です。折角来たんですから山頂まで行ってみましょう。とはいえ、ここから約20mばかり歩くだけで山頂なんで・・・

 
三角点発見、ここが白神岳山頂のようです。 すこし靄(モヤ)がかかっていましたが、景色はなかなかのもの。

 
日本海側(アンテナの立つ向かいの山は天狗山です) 大千軒岳側はアンテナが邪魔。

 
それはそうと、お腹が空いてきた・・・ 時計を見ればお昼をかなり回っている。景色も良いし、ここでお昼ごはんを食べる事にします。持参したおにぎりとタレ付きラムが今日のお昼ごはん。

美味しかったので写真を撮るのを忘れてしまい、最後のラム2切れのみ撮影。
お腹も一杯になったし、食休みしましょう。昼食も終わり、そろそろ白神岳を後にしましょうか。

下りは福島町松浦地区へ向かうコースで下山開始。まだ木々の葉は出揃っていないものの鬱蒼とした林道の中を走ります。夏場なら昼尚暗い林道で少し不気味かも?それでも距離はほんの数キロで、あっという間に松浦地区到着。


ここから白神岳へ向かう場合は、画像の新山商店とその奥の倉庫の間を入ります。初めてならちょっと分りづらいかもしれません。この辺りは白神岬回りの道が無かった時代に使われた、多くの山越えルートがあるようで調べればまだまだ知らない旧道を見つけられるかも? もう少し白神岳界隈の旧道(白神山道)について知りたい方はsakagさんのHPに載っていますからご覧下さい。


いつもは東映のオープニングみたいに飛沫がかかっている白神岬も今日は鏡のようなベタ凪。
またバイクを松前方向へ走らせて次の目標、松前町にある標高274.2mの御髪(おぐし)山へ向かいます。ここも頂上まで林道が通っていますから、妻を乗せていても楽勝でしょう。

 
まずは国道228号線から松前高校へ至る道に入り、あとは道なりに走れば良いだけ。楽勝だなんて思っていたけど、これがとんでもないガレた急勾配。一人ならそれなりに走れるけど、バラストになる妻が乗っているので、チョイ大変。
まあ、距離は2〜300mの区間のみで、その箇所だけ緊張して走れば大丈夫でした。

 
頂上到着。 相変わらずモヤがかかっていて見通しが良くありません。
晴れていれば松前大島や小島まで見ることができ、なかなかの絶景のはずなのですが・・・白神岳の景色を見た後だけに、ゆっくりする気にもなれず早々に山を下ります。ここまでの走行距離は130kmほど。まだ予定走行距離の半分。

お昼もかなり回ってしまったし、先を急ぎましょう。御髪(おぐし)山を下山して松前町から江差町へTWを走らせます。この道は私の大好きな道で、天気も快晴で言うことなし。途中ガソリンが心細くなったので、石崎のGSでガソリン給油。リッター161円・・・市内のセルフだと152円だったはず。TWには5Lのガソリンが入り、ここまでの走行距離は163km。燃費は32.6km、タンデムで林道を走ってこの燃費なら悪くないでしょ?気持ち良い海岸線を走り江差へ到着。

江差の道の駅ほぼ正面にある道に入り、少し走ると沢山の風力発電用の風車が見えてくる。ここが元山風力発電施設で、この沢山の風車を見るのが目的でした。道は発電用風車のすぐ近くまで舗装路されており、ドライブの寄り道にももってこいでしょう。


なかなか壮観な景色です。道の脇には風力で作られた電気を送る送電線が張られ、風車一基あたりの発電能力は750kwhだとか?我が家の電気使用量は多くて一ヶ月300kwhだから・・・この風車が一時間に起こす電力は、我が家の2.5ヶ月分に当たる訳です。まあ、風車が定格で回っていればの話ですがね。

 
風車群の中へ入ると路面はフラットなダート。この程度ならロードバイクでも十分に走れます。
風車を数えてみると28基あり、回っているもの止まっているものとさまざま。

一番奥に送電施設があり、ここから作られた電気を送っているみたいです。この風車群を見るだけなら楽しいし見ごたえもあるけど、風車を建設するにあたり例によって色々な利害関係があって人間界の魑魅魍魎が行脚したという話を耳にしますが・・・
今度来た時は、風車を上から見下ろせる、元山山頂から見てみましょうかね。


今日はタンデムという事もあり、いつも以上のスローペースで時間をかなり使ってしまいました。
もう一箇所行きたいところですが、太陽も西に傾き出したので、今日はこれでおしまい。
『ちびまる子ちゃん』が始まるまでに我が家へ帰りましょう。


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