大成区界隈の野山2

 またGPSはロスト中・・・機械はあてに出来ません。電信柱伝いに林道が続いているので、行ける所まで行ってみましょう。

すぐに分岐が現れる。左側が明らかに本線の林道と思われるが、電柱は右側の林道へ伸びている。そっちに行ってみます。林道は腐葉土が堆積し、お世辞にも良い道とは言えません。おまけにドバミミズ(方言?15cmぐらいの大きなミミズ)だらけで気持ち悪い。林道は小川を何度も渡る道となっており、橋は鉄板で作られた簡易な物です。

それでも電柱は奥へ奥へと伸びている。少し走ると正面に看板あり。
   
見てみると「七色滝」と書かれていました。これが七色滝?川に下りてみないと全貌が分からない滝なのでしょう。

 
林道はここで終わり、右側には青いドカシーを掛けられた何かがあった。電柱もここで終わってますから、ここが何かの施設なのでしょう。まあ、大体の想像はつきますね。ここも温泉の源泉で、ここから温泉を引いていた?いる?のだと思われる。電力メーターは動いていないから今は使われていない様子。

そばには朽ち果てた配管類が放置され、そばの川にもありました。もしかしたら、こぼれ湯があるかも知れませんが、私は野湯マニアではないので川まで下りて調べる気にもならず・・・でも、見られる所まで見た感じでは何もない様子でした。

 
さて、謎の温泉マーク探索はここまでにして、お次の松倉山へ行きましょう。国道229へ出る手前に窓岩状の奇岩があったから少し見学して、国道229より一本内側の道路を使って進みます。

 
全面舗装だし、車がブンブン飛ばして走る国道よりずっと快適に走られた。また国道229号線へ出て、道の駅「てっくいランド大成」を過ぎる。もう少しで国道は右に曲がり、左が久遠(太田神社)方向となります。@今回は、どちらへも行かず直進です。

 
直進するとすぐに舗装はおわり、あとは林道。地図で調べたところでは、この先6kmほど走ると分岐があって、そこを右折すれば松倉山のはず。

 
2kmほどで変な看板があった。 ん・・・個人商店所有の山なのかな?立ち入り禁止だから入らずに、そのまま本線を直進。左手には小川という名前の川が流れています。

 
そして、地図通りの走り易いフラットダート。

 
A起点から約4km地点の橋の上で小休止します。 松倉・・・何とかと書かれているみたいだけど判読できなかった。誰も居ないからマッタリできそう・・・コーヒーでも飲みますか。えび満月を食べながらマッタリしていると、恒例の?アブが寄ってきた。

コーヒーとえび満月の臭い、そして私の出す二酸化炭素にでも寄って来たんでしょう。って・・・思ってたら、飛び方がちょっと違ってた。私の目の前でホバリングを始めて、カチカチ音を鳴らし始めたんです。これが分からないようでは、命が幾つあっても足りません(オーバー)アブだと思ってたのはスズメバチだった。

どうやらスズメバチの巣の近くでマッタリしてたみたい。カチカチ音を出していたのは、スズメバチがアゴを鳴らして警戒音を出していたからです。すぐにこの場を立ち去らないとハチに刺されてしまう。殺虫剤を出すより、ゆっくり急いで逃げた方が良いでしょう。コーヒーもえび満月もタンクバックに押し込んで、スタコラサッサとこの場を離れた。

まあ、今回はヘルメットも被りっぱなしで首にはタオルを巻いているから、致命傷となる場所は刺されなかったでしょうが、やっぱり足でも腕でも刺されたら大変ですからね。 くわばら くわばら・・・

さて、あと2kmも走れば松倉山登山道入り口に入るはずなんですが、これだけ奥地に来ても林道の状態は良好です。走りやすいからペースも上がり気味、出遭い頭事故を起こさないように(何と?)ペースを落として走ります。そろそろ6km地点だから左側に分岐が現われるはずなんですが・・・Bありました。これでしょう。

 
ここから松倉山(508m)まで約3km。では入ってみましょ・・・う・・・げっ!!

トップクラス?の廃道であります。こんな道を3kmも走れってかい!

松倉山頂上へは分岐から約3kmの距離です。GPSをナビゲーションモードにしたので山頂到着までの距離と道筋を教えてもらいながら前進中。廃道状態はかなりのもので、ほぼバイクでのヤブ漕ぎを余儀なくされてる。でもね、この登山道は目茶苦茶立派に出来ていますよ。登山道すべてにガードレールやガードロープが張られており、路面自体はフラットでクラックなども殆ど入ってはいません。

つまり、ヤブを漕いで車体に傷を付けても良いのならば、我が家の乗用車でも走られる感じなんです。まあ、絶対走りませんけどね。普通ならオフロードバイクでも走らないでしょう。

 
この辺りはヤマブドウを掻き分けて前進します。所々林道の視界が開けているのが救いです。

流石に500mを超える山だけあって上りがきつくなってきました。とにかくヤブ漕ぎでバイクも私も葉っぱだらけ。途中、何度か停車して車体と体に付いたイモムシやらクモの巣を取っては前進を繰り返す。


この登山道の草刈さえすれば、今でも立派な道路として使える程の道だと思うんですが・・・なんだか廃道というより、廃墟の道って気がします。あと数百メートルで頂上という時、ヤブ漕ぎする私に何十匹というヒトリガの群れが飛び立った。流石にこれは気持ち悪い。ヒトリガがどんな蛾か知らない方はこれでも見てください。 GPSは「あと200mで頂上だよ」って教えてくれた。

 
この辺りにはアンテナがあり、ヤブも少なくなり見通しのきく状態。そして、いきなり視界が開ける。

 
どうやら頂上広場(駐車場?)に到着したみたいです。この広場は四辺が50mがぐらいあるかなり広い場所ですが、今はただの草ボウボウの場所ともいえます。TWを停めて辺りを散策しますが、ただただヤブを漕ぐだけ。

 
日本海側を見ると奥尻島が見えた。う〜ん・・・まあ、それなりの場所かな?ちゃんと整備されていれば見晴らしも良さそうだし結構お勧めの場所ですが、今はチョットかな?まあ、廃道マニアや登山なら結構楽しいでしょう。

さて、また廃道を3kmもどりますか・・・帰り道は西側が開けていて、上りでは気が付かなかった景色が広がっていた。

   
う〜ん、やっぱり来て良かったみたい。行きは登山口から30分かかっていましたが、帰りは林道の状況も分かり10分程で登山口到着。一旦バイクから降りて車体の点検。ブレーキを踏んだ時にブレーキランプを点けるカムが外れていました。これだけ酷い廃道だって事でしょう。ノンストップで来たから、TWと私は葉っぱと虫だらけです。

それらを払い落とし、約6km先の国道229号線へまっしぐら。国道へ出て、せたな町方向へ走ります。臼別温泉の看板を過ぎ、今日の最終目的地、旧太櫓(ふとろ)峠を目指します。国道229号線は、檜山トンネルを通ってせたな町へ向かうのですが、旧国道229号線太櫓峠を通れば、そのトンネルを通らずとも、抜けられるという道みたいなんです。

 
まずは檜山トンネルを抜けてから右手にある旧229号線へ入りましょう。


ここを右折。@流石に昔は国道だけあったようで、路面は荒れても道幅はかなりある。


右手には現在の国道229号線が走っています。


この辺りには国道229号線の標識が今も残っていました。


左手には分岐・・・これ、今回行ってみる予定だったんですが時間が押してしまい断念します。Aこの林道を走って行けば、地図では562.1mの山の山頂へ続いているみたいなんですがね。景色を見てみたかったけど、今日は2山からの景色を見たから我慢しましょう。また来れば良いしね。さて、旧229号線を少し進むと・・・なにやら雰囲気が怪しくなってきた。


B道がありません。正確に言うと、あるけど・・・画像左下に木があるでしょう。これ側溝になっていて、深さは50cmぐらいで幅も50cmぐらいあるんです。それがずっと続いていて、走れそうな路面の幅は1m弱です。いつ側溝に落ちるか分からない感じ。

私には、残念ながらここを無事に走る自信はありません。よって引き返す事にしました。次回ここへ来る時は、草の生えていない時期か晩秋でしょうね。さて、時刻は15:00、函館まで帰ると17:00をまわるから今日はここまで。


例によって「まるちゃん」の時間までに帰らないといけませんから・・・

                おわり

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