スナフジ沼1

 8月末、短期函館住民となっているrz.koiさん宅を訪問しました。その時の会話の中で、島牧村のある秘沼『スナフジ沼』は絶景だから是非見てみて下さいとのお話でした。
 
この沼は、ご存知の方ならご存知のはずで、あの秘湯『金花湯』への続く林道の途中から訪れる事の出来る秘沼なのです。私が金花湯を訪問したのは今から3年前の事、今ではネット検索すれば、かなりの数がヒットする有名な秘湯となっています。ところが、その手前にある秘沼『スナフジ沼』については、ほとんど情報がありません。当ブログのお客様であるsakagさんが近くにある神威山を訪問した際に訪れた情報が唯一の情報と言ってもいいくらいの秘沼です。
 
私も去年の春、一度だけ行こうと思った事がありましたが、途中で雨に降られ断念。いまだスナフジ沼を訪れてはいません。rz.koiさんは、この秘沼を詳しく探訪したいそうでした。しかも、この秘沼にゴムボートを浮かべてみたいと・・・。ここにゴムボートを浮かべて探訪したなんて情報は皆無なわけですから、こりゃ〜面白そうな企画です。
 
ところが私同様、林道や秘境探索時は殆ど単独なるが故、ゴムボートなんて大きな荷物を積めるわけはありません。私にはカヌーをする知人はいるけど、林道入り口にはゲートがあり、そこから5km近い道のりを運ぶ術はありません。やっぱりゴムボートしかないみたい・・・
 
一人で出来ないなら二人って事で、私もこの計画に乗る事にした。さて、問題はゴムボートですが、ありがたい事に友人知人等々をあたってみると、釣り用に新しいゴムボートを買ったから古いゴムボートをあげるって人が現れた。もちろんタダなので、これぞ“渡りに船”と、すぐに頂いた。自分でゴムボートを点検すれば良いのですが、仕事帰りが遅い私に代わってrz.koiさんに点検してもらったところ、一応大丈夫との事。

タダだから文句は言えませんが、ゴムボート唯一の推進力であるオールが無いのが欠点。これは外伝でも書いた通り、いい加減な物をいい加減に加工して作った。あとは決行日だけとなりましたが、9月の連休は私が知床旅行などに行ってしまい延び延びになっていた。そして残るはrz.koiさんの函館滞在期間が終了する最終週の私の休日だけ。この日を逃せば、少なくとも来年までは決行できないでしょう。

準備万端整えて、決行日である10月4日。

当日の天候は午前中が晴れ、午後から雨の予報。函館からスナフジ沼のある島牧村では約3時間、それからオットーとハーマン燃料と食料を補給、林道走行して現着するまで少なくとも3時間半の時間が必要と思われる。なので出発は04:00、現着07:30の予定。

03:55、rz.koiさん宅へ迎えに行き、島牧村へ向けて出発。

   
八雲町あたりで空が白み始めてきた。ちょっとだけ寄り道してハーベスター八雲の白樺並木でパチリ。

三脚無しのコンデジではピンボケ気味。八雲町で給油、TWは足が短いからスタンドのある所で給油しておかないといけません。ガス欠は致命的ですからね。

最短ルートの黒松内経由で島牧村入りして、いつものセイコマで食料調達。

 
宮内(ぐうない)温泉向かいにある舗装された林道、千走線に入る。いつものゲート到着。

 
私が金花湯を訪れた後も、このゲートから沢山のライダーや野湯探検家が秘湯金花湯を訪れています。rz.koiさん共々記念撮影をしてスナフジ沼を目指しましょう。

 
林道途中には狩場山が見える絶景ポイントが数箇所あり、この辺りは三年前と変化なし。

 
遠くには集落も少しだけ見る事が出来ます。スナフジ沼への分岐までは、やや整備されていない林道程度なので、私のメイト80でも余裕で到着出来るでしょうね。

 
分岐到着しました。今回は金花湯には行きませんけど、ここを直進すれば金花湯。

 
右折するとスナフジ沼。スナフジ沼を訪れたrz.koiさんの話では、転倒した事はないけど、かなり滑りやすい道だから注意が必要だそうです。走り始めて、それがすぐに分かりました。

 
地図通り、林道がずっと下り坂でヌタヌタドロドロ、その上に細い倒木や落ち葉が堆積しているから、かなり滑りやすい状態です。初めて走る道ですから、私はオズオズ・トコトコと進む。


途中、右側に一箇所分岐があり、ここからスナフジ沼に付属するであろう小さな沼3つの近くを通るらしい?分岐から1.1kmほどで林道が行き止まりとなった。いよいよスナフジ沼とのご対面です。


林道終点には車が数台停められそうなスペースがあった。そこにバイクを停めて・・・と思ったらrz.koiさん先に行っちゃった。泥んこ道ではありますが、湖畔までバイクで行けるって。20mほど進んでバイクをUターンさせ帰り易くします。

そこから数メートルでスナフジ沼。まずは、スナフジ沼を見てみましょう。


こんな感じ。長さ400m、幅300mぐらいのひし形をした沼。 

地形図で見たスナフジ沼よりずっと大きい印象です。rz.koiさんのお話では、増水のために岸辺が無くなっているとの事でした。しばしスナフジ沼を見て・・・と。普通はこれで終わりなんですが、今回はこれからが本番です。

さてゴムボートの組み立て作業開始。rz.koiさんがゴムボートに空気を入れている間、私は手作りオールの組み立て作業。10分ほどで両方の作業が終了。

 
一応写真を撮ってね・・・それでは出航します。ボートの前に私が乗り・・・

 
rz.koiさんがオールを持って漕ぐ係り。スナフジ沼の水深を調べるのにゾンデになる物でも持ってくれば良かった・・・ほぼ無風、しかも晴天。これで気持ち良くないはずはありません。

   
紅葉には少し早かったけど、色付いている木々も見られます。こりゃ〜最高ですよ。沼をよく観察してみたけど魚影は見られませんでした。 そういえば沼と湖の違いってなんだっけ? 大きさだったかな? 水深だったかな? 確か水深5m以上が湖だったような? だとすれば、ここはスナフジ湖でも良さそうな感じ。 スナフジ沼動画@ A

 
rz.koiさんのおかげで対岸部まで漕いできた。 接岸させてみる事にしましょう。

 
接岸完了。 逆光で写真写りは良くありませんが、ここもかなり良い感じ。

ん・・・

 
木に古い爪痕らしき物を発見。 っていうか、あちこちに見られた・・・ rz.koiさん一人で何処かへ行っちゃった・・・まっいいか、私は私でのんびりとスナフジ沼探訪を開始しましょう。水の透明度は・・・3〜5mぐらいかなぁ〜

ん・・・何やら気配が・・・なるほどね。 木の上にエゾリスさんがいたのでした。残念ながら写真には収められず画像は無しね。

rz.koiさんも戻って来たし、こんどは私がオールを持ってボートを漕ぐ係り。進行方向右手、つまり西側から水の音が聞こえてきます。おそらく千走川へ流れ出ているのでしょう。このオールの推進力では、近づいたら戻れなくなりそうなので、遠くから音を聞いて終わり。ぐるりと沼を回って行くと、入り江状になったところもある。
   
大木が沼に倒れていた。  さて、のんびりとした舟遊びも終了の時間です。

出発地点へ戻ります。

 
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