早春の林道偵察

今年は雪が多いから、3月に入ったとはいえ、まだまだ林道は走れない。

2月に行った糸川林道だって、除雪されていたから、かろうじて走れたわけです。ここ数年、雪が少なくて今時期なら十分に奥地まで行けたけど、それはあくまでも例外という事なのでしょう。

まずは前回と同じ糸川林道でも行ってみる事にした。
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いつもの場所から入ります。2月は路面がすべてアイスバーンだった。今回は雪融けが進んでワダチがしっかりある。

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これ、走りづらいんだよなぁ〜 メイトのレッグシールドが当たって実にあずましくないんです。あらら・・・ワダチが深く、しかも雪融け水がたっぷり流れている。メイトみたいな実用車は最低地上高が15cmぐらいしかないから、エンジンのあたりまで水に浸かってしまうんです。ラインを選んで、ワダチの上を通っても雪がザクザクに融けて走れたものじゃありません。

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まあ、路面は悪くとも気温は0℃ぐらいで暖かい。木々は雪根開きして、もうすぐ春って感じが伝わってきます。

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とはいえ、まだ常五郎林道・糸川林道分岐まで2kmもある。久々の連続両足パタパタ走行で足がパンパンになっちゃった。
う〜ん、現在の時速は徒歩同様・・・やめた!たった1km走るのに10分もかかってたら話になりません。

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もう少し雪融けを待ちましょう。一旦、道道41号線へ出て、糸川支線林道入り口を見てみる。
ここは真冬だわ・・・盤の沢林道はどうかな?

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同じだった・・・お次は道道970号原木線へ行ってみる。ゲート脇抜けして通るつもりはありません。雪融け状況を見るって事ですからね。案の定、まだ残雪多し。あれれ、タイヤの跡があるじゃありませんか。

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ゲートの向こうにまで続いていた。ここは脇抜けが全く出来ない道なので無理か・・・もちろん、海側も同様にガードは固い道です。
もう少し他の場所も偵察してみましょう。さて、お次は旧戸井町と函館市の境界線、ここには2本の林道があります。まずは、津軽海峡側の林道を見てみましょう。どうやら伐採作業のため、しっかり除雪されています。

画像572.jpg  ここの林道は懐が深く、先程の道道970号原木線へ行く事も出来るし恵山町へ下りる事も出来る林道であります。 

でもね、今の積雪状態では、途中引き返しになると思うからやめた方が無難でしょう。
夏場でも10km以上走らないと道道や国道へ出られません。その上、さっきの糸川林道の例もあるしね。 
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反対側の小平治林道は、まだ雪があってダメみたい。ただし、積雪量はそんなに多くないから、4月になれば少しは奥に入れそう。この小平治林道も奥が深いんです。今は蛾眉野界隈の林道といえば糸川林道をメインに走っている私ですが、二昔前はこの林道がメインだった。ここから林道をつなぐと矢別ダムも南茅部へも出られる長い林道なのです。この辺りは良しとして一旦、恵山町へ出ましょうか。

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次は恵山町から、冷水川林道方向へ入ってみた。さすがに津軽海峡側は雪がありません。

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林道へ入ると御覧のように、ほぼ雪の無い状態です。まあ、奥地へ入ればあるんだろうけど・・・3ヶ月ぶりに乾いた土の上を走るのは気持ちがいいものです。しばらく来ない間に砂防ダムが立派になっていた。

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砂防ダムを過ぎると残雪が現れる。それでも他の場所から見れば全然雪の量は少ない。この先、確か小川があったはずだけど・・・ありました。オフロードバイクなら何でもない所でも、メイトだと地味に辛い。このまま走って行けば冷水川林道との分岐になるが、どうしようかな?

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考えている内に冷水川林道入り口到着。

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左折して小さな川を渡ると冷水川林道です。そして、直進すれば道道原木線まで出られるはずだし、さっき見た除雪されている林道へも抜けられるはず。林道の状態が今と変わらなければメイトで行けそうな気がするから直進してみましょう。

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すぐに登りがきつくなる。路面は基本的にアイスバーン状態ですが、路面が出てれば粘土質のドロドロ路面であります。それでも何とか前進できるから、もう少し進んでみる。

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所々、トラップのように深い穴が路面に開いています。だんだん登りがきつくなり、タイヤが取られメイトの速度が落ちてきた。こんな蛇行運転で前進中。

008.jpg  このペースだと出口までどれだけ時間がかかるか分かりません。

こういう時は文明の利器であるGPSで最短の林道出口までナビゲーションしてもらいましょうか。

現時時刻は14:20、林道出口到着は16:05だって・・・

GPSはメイトの巡航速度を計算している筈だから、これ以上到着予定が早まる事はないでしょう。

諦めた方がいいみたい。

引き返して別な林道を偵察しましょう。 

一旦、国道278号線へ出て函館方向へ走る。戸井高校入り口前へ差し掛かったので迷彩要塞でも見ようかと思ったが、去年見たからまっいいか。この辺りは全然雪が無く、右側に見える山々にもほとんど雪がありません。

トーパスビレッジ・ムーイから道道970線を見てみましょう。ここもゲートがしっかりしており、脇抜けできないようにバラ線が張られているはずだが現在はどうでしょう?期待しないで見ることにします。

それと・・・書いて良いのか分かりませんが、実はこのゲート、ガードが固いとはいえ、メイトのような小型車だとゲート事自体に高さがあって下を潜り抜け出来るんです。

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トーパスビレッジ・ムーイを過ぎ道道970線原木線入り口ゲート到着。

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これはこれは・・・ゲートの下が甘いから、しっかり丸太で補強されていた。ここまでされちゃ入りませんよ。
と言うか、雪が無ければ蛾眉野町小安沢林道からなら合法的に入られるけど・・・それにしても雪がありません。 

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それならという事で、少しは高い所へ行けば雪があるかと思い、武井の島展望台駐車場へ上がってみたけど、やっぱり雪がなかった。

まだ少し時間があるので、汐首岬へ通じる林道でも見てみる事にしましょう。

去年、汐首岬を訪れた時説明したように、汐首岬の頂上へは、道道41号線から20kmほど林道を走らねばいけません。

国道278号線からだと汐首町からのルートがあるが、ここはゲートがあってダメ。

そして、もう一箇所のルートは弁才町から入るルートなんです。 

もちろんここもゲートがあります。
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もしかしたらゲートが開いている事もあるから、一応行ってみる。林道へ入っても雪はありません。まあ、も少し走れば出てくるでしょう。左手に砂防ダム。

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相変わらずどこの林道でも不法投棄があるわ。砂防ダムを過ぎた頃に路面に雪が現れてきた。

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確か?記憶では、二つ目の橋を渡るとゲートがあるはずなんだけど・・・やっぱりあった。
このゲートかなりの屈強さです。今日はここまでかな?まてよ、昔々この辺りで鉱山(廃坑)らしき入り口を見たのを思い出した。

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ここを流れる戸井川が赤くなっているのも、そこから流れ出る水のためだったはずです。
辺りを見回してみると・・・ありました。ゲート手前の橋から山側にあるこれが廃坑のようです。

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廃坑入り口から赤い酸化鉄と思われる水が出ており、川へと流れている。廃坑へ近づいてみると少し温泉臭がする。

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中に入られないように格子状に垂木が打たれています。中を覗いて見ましょう。

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なんだか不気味な感じ・・・奥に入ったら酸欠の可能性があるから、こういう場所へは絶対入ってはいけません。

流れ出る赤い水に触れると温かかった。でもね、外気温−3℃でバイクに乗って、今はグローブを外している状態ですから、井戸水だって温く感じると思う。赤い水の匂いを嗅ぐと鉄の匂いがします。谷地頭温泉の匂いに近い感じかな?

さて、そろそろ時間となりました。

我が家へ向けてメイトを走らせましょう。

               おわり


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