白沼


 先週は天候が悪く、野山へ行けずじまい。昨日の日曜日も、またまた「どんよりとした天気の休日」である。朝から島牧金花湯まで行ってしまおうかと思ったのだが、我が家から見える横津岳はスッポリ雲の中、函館山すら雲がかかっている。

 気象衛星の画像も島牧付近は雲の中のようなので、今回は中止。だからといって「次は、あるのかよ?」などと自分に問いかけてはいけない。それなりに色々忙しいし、熊だらけの森の中に行くわけだから心の準備だってあるでしょう・・・弱気なオッサンだから仕方が無いのだ。「行ける時は行ける!行けない時は行けない!」 確立二分の一と思って自分に言い聞かせた。(訳わからん!)

 妻は、朝からお出かけのようで、そそくさと外出して行く。さあ、このどんよりとした天気の休日、どう料理するかな?舗装道路をツーリングしても面白くない。もう四半世紀もバイクに乗っているので、近場はいささか飽きている。やはり、変化に富んだ野山の方が私には向いているようだ。近くの野山に出かけても間違いなく雲の中であるが、標高300m以下なら雲の下を走れると判断した。とりあえず、出かけてみることにする。

 低山の林道と言う事で、新中野ダム辺りの「赤川林道」に入って見る。案の定、雨が続いていたおかげで、いたるところに水溜りが出来ていた。TWはいつものように、それをよけながらトコトコと進む。ほんの数キロ走っただけで、前方の山は雲の中。途中、暫らくぶりに「白沼」に立ち寄ってみた。

 
 ここは沼と言うより直径5mほどの湧き水をたたえる池なのだが、斜里郡清里町の神の子池と同じエメラルドグリーンに輝く池である。ただし、この白沼と近くにある赤沼は、霊場なので、ろうそくや線香、卒塔婆などが立っており、かなり趣が違うのであるが・・・。

 

 さらに雲が低く立ち込めてきたこともあり、一旦戻ることにする。途中、対向からバイクが走って来る。タンデムのSRだった。「あらら、こんな所に来ちゃったの?」などと思ってしまうが、そのSRさん林道の水溜りをジャブジャブ前進している。彼女を乗せて林道、オマケに革パン穿いているし・・・。う〜ん・・・。

 中野ダムに出て蝦夷松山方向へ向かう。蝦夷松山も低い山だから雲の方も心配ないだろう。この蝦夷松山に続く林道は知らない人だと「心霊スポット」に見えるのではないだろうか?車高の低い乗用車でも走れるほど整備された道で、林道全体にお地蔵さん(石仏、観音様)がずらりと並んでいるのである。ここは、北海道から遥か遠く、四国八十八箇所の巡礼札所を模して作られた八十八箇所めぐりが出来る霊験新たかな場所である。

 
 たまにそれを知らずに来た「ヤンキー」などは、その薄暗い林道の雰囲気、そして石仏群に恐れをなして「暗いよ〜、怖いよ〜、何か出るよ〜」となり、とっとと引き返してしまうらしい。意外と「ヤンキー」のアンチャンの背後霊が嫌がって引き返させるのかも知れないが・・・

途中、新しく出来た林道へ分け入って見る。林道の見通しの良い場所から眺める景色に見とれてしまい大休止。函館山の夜景は有名だが、裏夜景の場所としてここも捨てたものではない。

「それじゃ、この場所に夜来れるんかい?」 う〜ん、それは「暗いよ〜、怖いよ〜、何か出るよ〜」である。


戻る  HOME  2006年07月10日

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