汐首岬へ

 数日前まで短期函館住民だったrz.koiさんは、亀田半島の林道を殆ど走破して離道されました。その中には、私が走っていない林道も数箇所含まれていた。 そんな中、四半世紀前には通る事が出来、10年程前に通ろうと思ったら廃道で、地図上のみの林道となっていたはずの林道が一つあった。

その林道をrz.koiさんが通ったというから驚いてしまった。と言うことは、林道が復活したって事でしょう? それが蛾眉野町会館から道道970号原木線へ抜ける事が出来る小安沢林道です。灯台下暗しとはこの事であります。通れないはずの道が通れるようになったというなら通ってみるしかありません。

てなわけで、道道41号線、蛾眉野町会館を右折して原木線を目指しましょう。この辺りは、まだ人家が点在し、真冬でも除雪されていて、昔はよく雪中キャンプに来たものです。当時は−23℃と、かなり寒い時もあったな。『地図』

1.jpg  3.jpg 
起点(蛾眉野町会館)から1.5kmで、渡河地点に出るんですけど、その前に蛾眉野温泉?いえ、冷泉の出る場所がある。当時は五右衛門風呂に冷泉を入れて、沸かし湯にして入ったものです。詳しくお話したいけど、当時から私有地だったので内緒にしておきましょう。

4.jpg 2.jpg
渡河地点到着、ここは増水していなければメイトでも楽に渡河出来る水量です。春、この一帯が山菜の宝庫となるので、かなり人が入っていますが、今時期となると誰もいません。さて、原木線へ出られるとしたら、そのまま帰るのは勿体無い。それで、林道をつないで汐首岬まで出てみる事にした。

6.jpg   昔話ばかりで申し訳ありませんが、当時は国道278号線から汐首岬にあるNTTアンテナ下まで簡単に行く事が出来たのです。今は屈強なゲートがあってダメ。

ですから、ここへは原木線から15km以上林道を走らなければならない。しかもこの一帯は、林道が複雑に入り組んで迷路状態。

今は、ありがたい事にGPSという武器があるから迷う事はない?でしょう。

起点(蛾眉野町会館)より2km地点、ヘビカゴで林道を補強していた。昔はこんなもの無かったと記憶していますから、やっぱり通り抜け出来るのでしょう。

1.jpg    111.jpg 
林道は上り坂となり、蛾眉野町の集落を見る事ができます。4.4km地点の分岐、ここは右。次から次と現れる分岐をすべてメモしてたけど、本線と思われる方向へ走れば間違いないので、重要な分岐だけ書くことにします。

2.jpg 4.jpg
立派な林道になっているし・・・それにしても分岐が多い・・・林道は走り易い状況で、悪くいえば物足りないかな?その分、景色を楽しんでマッタリと走ります。こんな直線もあり、気持ちの良い林道走行が出来ます。

6.jpg 7.jpg
右手に丸山龍神の尖った山が見えた。ここも立派に林道を補強している。伐採のトラックが通るのでしょう。

8.jpg 9.jpg
前方に鳥居が見えてきた。丸山龍神宮の山到着。例によって、この山もsakagさんが登っています。

10.jpg 13.jpg
神様のお山なので、刃物やタバコの持ち込みは神罰が下ると書いてあった。起点から7.2km、ここが道道970原木線。

11.jpg 12.jpg
林道は変則的な十字路になっており、画像右側、蛾眉野林道へ入ります。ここまでは、実に快適な林道です。我が家の乗用車でも十分走行可能だと思われる。

16.jpg 17.jpg
その先、蛾眉野林道も立派な林道。タイヤの跡が多いところを見ると、ここも伐採をやっているのでしょう。いえね、ここから先は20年ぶりなので、詳細に記録を取りながら走る。すると平均速度が極端に落ちてしまいます。『地図』

汐首岬まで、あと10数キロありますから一時間以上かかるでしょう。まあ、今はGPSがあるわけで、我が家に帰ってからトラックログを見れば一目瞭然なのですから、昔ながらのメモなど要らないのかもしれません。

18.jpg 19.jpg
途中、丸山龍神宮の山がはっきりと見えた。やっぱり尖がった山は特徴があるから目印には最高であります。起点から11.6km地点、気無山林道の看板のあるT字路到着。ここは右へ。このあたりも分岐だらけで一々書いてたらきりがない。

20.jpg 21.jpg
13.3km地点、気無山支線林道、この林道には入らず直進。

22.jpg 1.jpg
少し開けた所から、ゴールの汐首岬が見えてきた。ここも相変わらず分岐が多い。本線を辿れば間違いはありませんが、こんな感じで現れると少し悩む。ここは右ね。

2.jpg 3.jpg
どうやら、この先で伐採が行われているようです。やっぱり・・・今日は祭日だからお休みなのでしょう。伐採作業員もトラックもいません。そろそろ起点から20km地点、あとちょっとで汐首岬に到着します。気持ち良い直線が終わると左カーブになる。

4.jpg  20.6km地点、直進方向に廃道が一本あり。

本線方向ということで左折した。

あれれ・・・GPSに注意された。

どうやらここは直進みたい。

こういう時はGPS様々です。 

『地図』
 
5.jpg 6.jpg
少し廃道感がある林道に入ります。路面は黒土でドロドロ状態、前後輪少し滑る。流石にここは我が家の車では走れない。来るとしたら20.6km地点まででしょう。こんな状態で道が続くのかなと思ったら、200m程で開けた場所に出た。まだ汐首岬までは3kmあるけど、この景色が見えたんだから到着したのと同じ。

7.jpg
逆光で綺麗に撮れなかったけど絶景です。

8.jpg 9.jpg
丁度、函館空港に飛行機が着陸するところだった。眼下には国道278号線が見え、海の向こう側には本州が見える。このあたりはドサンコの放牧場になっているので、道は馬糞だらけ。避けながら進むけど、古い馬糞は踏んじゃいます。

11.jpg 10.jpg 
晩秋の花(ハマギク?)が咲いていた。

12.jpg 13.jpg
釜谷富士も眼下に見える。ここで国道からの舗装路と合流。

14.jpg 16.jpg
この道の終点が汐首岬、あとは舗装路でアンテナ下まで行けます。アンテナ到着。う〜ん・・・途中の方が絶景かな?

17.jpg 18.jpg
そばには放牧された馬がいました。ここでは風が強くてマッタリできません。風の無い所まで行って小休止。

19.jpg  さて帰りましょうか。

ここから原木線を通って道道41号線、蛾眉野町まで20km強の距離があります。

近道はすべて屈強なゲートがあって通行不可。
 
20.jpg  かったるい移動ではありますが、帰りは記録取りがないから40分ほどで出口到着。あとは我が家へ・・・ 



 あとがき

今回はプーさん感もほとんど無く、楽に到着できました。

汐首岬手前(20.6km地点)まで乗用車でも行ける林道です。
そこから廃道を200m程歩けば道が開け絶景が広がります。

ただ、分岐があまりにも多く初心者向きとはいえませんが、道さえ分かれば、絶景を楽しめるコースでしょう。

 
戻る  HOME  2009年10月13日

inserted by FC2 system