黄金の滝2

さて、これから向かう黄金の滝ですが、前回見た時に思ったけど、そんなに大きな滝ではありません。
高さにして10mもない滝なのです。しかも、現在は地震で崩落したとの噂も聞いていますからそんなに期待はしていません。
この滝の魅力は滝自体よりも黄金伝説に彩られた過去の歴史や渓相にあるんです。

   

天蓋股を過ぎると少し林道が荒れてきました。それでも四輪車が十分に通れる幅員と路面は維持されています。
林道は左が谷、右が崖という状況のせいかプーさんの気配が全くしませんから安心して?走られます。途中何箇所か泥んこな場所がありますが、TWの前輪を新品に交換したおかげか、滑るかな?と思っても全然滑らずスルリと通過する事が何度もあり、やっぱりタイヤなんだなぁ〜と、ちょっと感心。

天蓋股から4kmほど走ってきたので、あと1kmも走らないうちに黄金山への林道との分岐にさしかかるはず。
 
 
その前に、こんな分岐がありました。 ちょっと見ると、道が左に分かれているように見えますが・・・この先は、いきなり断崖絶壁で谷底へ・・・まあ、間違えて左に曲がる人はいないと思うけど・・・かなり怖い場所です。記憶では、この谷沿いの林道がもうすぐ大きくカーブする場所に出るはず。そのカーブの出口付近に黄金山へ続く林道があります。記憶通り大きくカーブした場所に出た。


ん・・・どうやらこれみたい。 今はすっかり廃道ですね。ここから4kmぐらい先が黄金山ですけど、この荒れ具合だし前回行った時も何もない場所だったのでパスしましょう。ちなみに黄金山には三角点はないので、どこが頂上かよく分かりません。なので前回は何となく一番高い所を黄金山としました。


黄金山への分岐を過ぎ数百mで林道は川を渡河する場所に出た。 バイクはここまでです。
ここから歩いて川を遡り黄金の滝を目指します。今回は水中の岩魚を撮るのも目的の一つなので、TWの画像を見るとお分かりのように後ろに荷物がいっぱいなんです。この青い防水バックの中身は『魚撮り』の時とほぼ一緒、ウェットスーツとマスク、シュノーケル等を積んでいます。持って来なかったのは重いウエイトベルトとかさばるフィン。

 
川の水は見事なほどの透明度・・・期待できます。
まずは川を遡る準備、トレッキングシューズを脱いでマリンブーツに履き替えましょう。

 
水温が高いので水に足を入れてもそれほど冷たさを感じません。 とはいえ、渓流にしては冷たくないという程度ですけどね。

 
この辺りは川の源流が近いため、川原には岩がゴロゴロしています。 そんな岩を乗り越えながら遡り続ける。
途中、砂防ダムが見えてきた。右か左か?どちらかを越えなければなりません・・・左かな?

 
簡単に砂防ダムを越えることが出来、さらに前進を続けます。約200m進むと両側が岩盤となり、川の中を進まなければなりそうです。ウェットスーツに着替えれば簡単に進めますが、着替えるのが面倒くさい。今着替えてしまってこの先しばらく歩くとなれば、ウェットスーツの保温力が仇になり暑さで大変そう。誰もいないしズボンを脱いでパンツ一丁で歩く事にした。ちょっと冷たいけど、まあ大丈夫・・・でもないか?・・・だんだん川の水が冷たく感じてきた。


そろそろ黄金の滝が近づいてきたと思うのですが・・・まだかな?って思ってたら、足を滑らせてスッテンコロリン・・・
あまり深くない場所なので全没しなかったけど、パンツはびしょ濡れ・・・まあ、日差しも強いし歩いてれば乾くでしょう。

ちなみに、黄金の滝のすぐ手前には人面岩があったはず。この岩が見えれば黄金の滝到着となるはずなのです。岩魚が沢山見えていますが、私の影に驚いてみんな逃げて行ってしまいます。川の水の透明度が高すぎて魚にすぐ私の存在がバレてしまうみたい・・・こりゃ水中撮影するには10分以上水の中でじっとしていなければいけないようです。
体も大分冷えてきたし、それは無理そう・・・せっかく、水中撮影道具を持って来ましたが、今回はあっさり諦める事に決定。

 
そんな事を考えながら歩いていたら前方(画像中央右側の岩)に人面岩が現れた。いよいよ黄金の滝到着です。

うわさ通り岩盤が崩落したようで、滝の高さは3mもあるでしょうか?小さな滝になっていました。
昔は人面岩の高さぐらいから水が落ちていたと記憶していますから、5mほど高さがなくなっているようです。
その上、太い流木が滝にはさまっているし・・・


小さな滝になったとはいえ、腐っても黄金の滝。いまだ黄金伝説は語り継がれているわけで、歴史ある滝に違いありません。

 
人面岩の右手から登れたはずなので、上から滝を見てみましょう。

 

 
う〜ん 写真だと分かりづらいけど、水の落ち口がえぐれていています。

 
そしてここが滝壺。 滝壺の水深は2〜3mといったところでしょうかね。

滝壺の下流から水中の様子を撮ってみたけど、泡だらけで何も写っていません。黄金の滝の少し下流に大きな一枚岩があったので、そこで日向ぼっこしながらパンツを乾かした。昔のイメージでは、こんなに容易く来られる場所ではなかったはずでしたが、意外に簡単に来る事できました。これなら留守番している妻も連れて来れば良かった・・・まあ、それは結果なので今更言っても始まりませんがね。お昼を少し過ぎた事だし、ここでお昼にしましょう。

 
だぁ〜れもいません。空は真っ青、今年はあまり聞かれなかったセミの声と滝の水音だけの世界です。満腹になったし、しばらく黄金の滝でマッタリしたし、そろそろ帰る事にしましょう。同じ沢を引き返す時ってのは渓流釣り同様、ラインが決まっているので簡単。


行きの2/3程度の時間でTWの停めてある場所へ到着。 桂沼はあきらめたので、あとは国道まで約18kmの道を戻るだけ。
途中のデジカメ撮影もないし、これまた林道の状況も把握しています。
林道工事のダンプに気を付けながら走っても40分弱で国道に出てしまった。


あとは快晴の海岸線を函館へ向けて走るだけです。


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