七飯林道

やっと日曜日が晴れました。ところが野暮用が出来てしまい時間がありません。こんな天気の良い日は滅多にないので、何とか時間を作らなければストレスが溜まっちゃう。ほんの数時間程度ですがチョッピリツーリングに出かけましょう。今回は林道走行は全く無しで大沼を一周し、初夏を満喫しようという予定で・・・大沼の隧道が近づいてくると、舗装路だけでは物足りないので少しだけ寄り道しましょうか。

   
ここ国道5号線大沼トンネルを通らなくても、トンネルの先に出られる旧道がありますから、そちらへとTWを進めます。トンネルの300メートルほど手前を左折し、この踏み切りを渡って右折すれば旧道です。

   
舗装されていませんが、乗用車でも通れる立派な道です。そういえば、この旧道には一箇所分岐があってそこを右折すると七飯林道へ抜けるはず。でも、暫らく走ってないので今はどうなっているのでしょう。道路脇には山菜採りの車があちらこちらに停車しています。右に曲がって七飯林道へ抜ける道を探して見ましたが、分岐が何箇所かあってよくわかりません。

   
とかなんとか言っている間に、明治天皇野立ての碑に到着。昔はトンネルなどありませんから、この山越えルートで御来道された明治天皇がここで一服されたわけですね。そこから少し走ると国道5号線に出ました。

七飯林道の分岐が分からなかった・・・面白くない。一旦、函館方向へ戻りトンネル手前で左折し大沼公園方向へ向かい、橋を渡りすぐ右側の林道へ入ります。この林道は七飯林道へ通じているはずですが、今は廃道のような気がします・・・一応入ってみましょう。この大沼トンネルのすぐそばの林道は、20年程前なら乗用車でも通行可能でしたが、今は荒れ放題です。雨で侵食された30〜50センチほどの溝の上、不法投棄のテレビなんぞが道端に落ちていたりします。

   
キツイ登りが終わった頃になると林道は少し安定してきました。まだ道幅は0.7車線確保されているので走行には支障がありません。さらに進むと台場山(台場跡511m)の標識に到着。ここはその昔、箱館戦争勃発の地であり、函館界隈あちらこちらに点在する台場山の一つです。

詳しい道順や歴史は、こちらからどうぞ。ここからだと台場跡まで511mとありますが、ここへは三方向から登れ、最短ルートでは400mだそうです。見てみたいけど、今日は時間が無いので止めましょう。台場山入り口を過ぎると林道は0.5車線から0.3車線へとドンドン道幅がなくなり、木の枝が私を叩きはじめてきました。

   
いよいよ廃道の臭いが・・・とうとう踏み分け程度になって来ましたが、この程度の道なら昨年走った金花湯へ続く林道と比べれば楽なものです。

 
なにせ、木々の間から時々見える大沼の景色や、ブナの巨木などを楽しむ余裕があります。


いきなり開けた三叉路の場所に出た。予想では右へ行くと、先ほど探してもよく分からなかった七飯林道の入り口に出るはずで、左は七飯林道でしょう。まずは右へ行って、分岐を確認してみる事にします。この林道の真下には大沼トンネルがある筈ですから、私はトンネルの上を走っている事になりますね。それから、プーさんにとっては西側の山々と東側の横津連峰とは国道5号線で分断されていますからこの場所を移動路として使っているのではないでしょうか。 少し走ると先ほど通った林道に合流した。


さっきの白い軽ワゴンのお尻も見えてるし・・・確認終了。三叉路まで引き返して、今度は左へと進みましょう。

   
この林道は、フカフカの黒土で石も少なくて実に走り易い林道です。林道の殆んどの場所が、左側は山、右側が開けて函館市街が一望出来ます。天気も良いし最高の気分で走っていたら、障害物の定番中の定番、倒木が出てきちゃった・・・


さてさて、この倒木をどうしましょうか。いつもなら林道の純正装備に携帯ノコギリを用意していますが今日は大沼湖畔の周遊道路を一周する予定でしたので、そんな装備はありません。まあ、このくらい大きな木だと切る気にもなれませんがね。う〜ん どうしよう・・・倒木は林道をしっかり塞いでしまい、全く通れそうにもありません。一旦バイクを降りて観察してみましょう。

林道から外れ、右側の斜面の傾斜の緩そうな所を通れば倒木をパス出来そうな感じ。TWに乗りエンヤコラサッサと藪を漕いで無事倒木をパスできました。

   
でも、この先行き止まりなら、戻らなければいけません。まあ、大丈夫でしょう。 一回通ったし・・・少し走ると左側に、台場跡1,050mの標識が見えてきた。この写真ではよく分かりませんが、丸太を組んで急斜面を階段状にしています。面白そうだからチョット登ってみた。ところが、払われた枝の切り口が槍先のようになっているのでパンクでもしたら大変です。やめよっと。

   
台場跡入り口を過ぎると林道は、砂利と土のごく一般的な路面になってきます。あっ、一つだけ違いがありました。カーブミラーがやたらと多いのです。一般の林道ではこんなにカーブミラーはありません。林業関係者の方の利用が多い為なのでしょうか?それにしても景色の良い林道です。


夜のこの場所なら函館市街の夜景が見えるでしょう。だからって夜には来ませんよ。3人ぐらいなら来るかも知れないけど・・・良い景色、そして初夏の日差しの中を心地良く走ってたら、いきなりゴールが目の前に現われてきた。


林道のゲートです。私はゲートの無い方向から来たのですから、ゲート横を通らせてもらいましょう。出口は城岱スカイライン、大沼側6〜7合目辺りです。名残惜しいのですが、これにて林道走行終了。それでは、とっとと我が家へ帰りましょう。

大沼の湖畔を一周して揚げイモでも食べて帰る予定が、いつの間にか林道走行になってしまった休日の昼下がりでした。


戻る  HOME  2007年06月04日

inserted by FC2 system