絵紙山→蛾眉野の林道

 今回は恵山(絵紙山)から蛾眉野までの林道を散策してきたのでご紹介。昔はこの林道をよく通ったものでした。

 
林道へは、絵紙山バス停を目印にして入ると楽でしょう。ここから函館側にも一箇所林道への入り口がありますから、長く走りたい方はそちらもお勧めです。林道へ入ると人家の脇を通り、左に曲がって小さな橋を渡る。しばらく椎茸を栽培している農家脇を通るので飛ばして走っちゃいけません。私はいつもトコトコなので関係ないけどね。@『地図』

 
椎茸農家の軒先に立派な枝垂桜を見つけました。これ、かなり立派です。バイクを停めて、しばしお花見。

 
そこを過ぎると人家はありません。入林箱に一応名前を書いて入山開始。@(地図参照)分岐到着。ここは右折、左は絵紙山手前から入った時に合流する場所です。

 
廃橋のそばを渡河すると、路面が少し荒れてきた。この辺りは当時と変わりません。


登りがきつくなってきたけどまだまだ大丈夫。もうすぐ銚子岬方向へ行く林道との合流点になるはずです。

 
あった、ここが合流点。右へ行けば限りなく銚子岬へ近づきますが、行き止まりのピストン林道のはず。この分岐を左に折れた途端、路面に深いクラックが発生しています。乗用車じゃここまででしょう。四駆なら大丈夫って感じかな?私のメイトでも何とかなる感じ(実用車でもそこは二輪の強み)

 
クラック地帯を過ぎると路面は少し安定して林道左側に古部丸山が木々の間から見え隠れしている。

 
林道は古部丸山の北側を通っているのですが、残雪がまだあり、つい最近雪が融けて通行可能になった様子。四輪車数台とオフロードバイク2台分のタイヤ跡があった。

実はこの辺り、15年ほど前に友人Sが親子のプーさんと正面衝突しそうになった場所でした。しばしニラメッコした後、無事帰還している。その話を聞いた数日後、私が蛾眉野方向から(今回の逆)通ったらプーさんの落し物が数え切れないぐらいあり、流石に怖くなってホーン鳴らしっぱなしで通ったという思い出の場所であります。

 
丸山を過ぎた頃には高度が450m以上あり、とっても見晴しの良い場所に出ます。路面もドライだから買ったばかりのモトパンもいまだ新品のまま。


しばらく見通しの良い絶景ポイントを走行できます。『地図』

 
随所に分岐があるけど、本線と思われるルートを通れば間違いないでしょう。路面は時々ガレ場になるが、TWならほとんど問題なし。メイトでなくて良かったわ・・・丁度お昼を回ったので、そろそろお腹が空いてきた。この辺りでお昼にしましょうかね。

 
今回は、ちょっとイタズラとして去年作っておいた全自動爆竹発火装置を試してみますよ。これ、ただのお香に爆竹をボンドで付けただけの物ですが、実験では3分おきに爆竹に点火され、クマ避け鈴やホイッスルを鳴らさなくても良いという物です。
お香の先にライターで火を付ければそれで準備完了。あとはお昼ゴハンの最中、勝手に全自動爆竹発火装置が働いてくれます。
四発目で昼食終了。もう少し爆発頻度を増やしても良かったかな?

B『地図』この先に分岐があります。写真を撮るのを忘れてしまったが、本線は右折方向となっています。(道なりに進むと南茅部)ここは直進しなければ蛾眉野方向へは抜けられません。直進方向は明らかに道が古いので間違える事はないと思います。

  
さてここから先が大変。高度が下がって鬱蒼とした森の中の走行になるし、ガレ場や路面崩壊箇所も現れる。それから、ちょっとイヤなのが水溜りの走行なんです。別に普通の水溜りなら良いけど、画像を見ると水溜りの中に黒い部分があるでしょう?これ、全部オタマジャクシです。早春にカエルが産卵した場所が雪融け水の水溜りだったから、春になってその水が無くなり、こういう状態になったのだと思う。出来るだけ水溜りを避けて走る。

しばらく走っていると地図とGPSの表示のズレに気が付いた。約100m前後のずれがあります。林道片側が山なのでロストぎみみたい。

 
途中、かなり激しい路面のクラックがあった。四輪駆動車のタイヤの跡があるから通っている様子。手作り感のある道路構築跡もあったから、林道を直して通っちゃったのかな?  他には倒木等、お約束の障害箇所もあります。

 
あまりにも地図とGPSのログのずれがあるから、この分岐でリセット。『地図』ちなみにこのC分岐は右です。ここからは路面も安定し毛無山まで楽なはず。そういえば、以前はプーさん感大だったこの界隈ですが、今回は全然なし。どうしたんでしょう?臭いも落し物も掘り起こし跡も一切無いから逆に気持ちが悪い。

それから、毛無山近くの山に昔は無かった(はず?)のマイクロウエーブ波反射板が出来ていた。写真を撮ったけど木々に隠れて何だか分からないから画像はパス。


だんだん毛無山が近づいてくる。山の頂上部分に毛(木)が無いから毛無山っていうのか知らないけど、頂上に毛の無い山がそれです。毛無山を過ぎてしばらく進むと右側に分岐が現れる。D『地図』直進すれば三枚岳へ続く林道で、この辺りからは路面もかなり走りやすくなっている。今回は右折して川汲峠方向へ向かう林道へ入ってみた。


ここは交通量も少なく、夏場はかなり暗い感じの林道です。ん?・・・クマ牧場動物園の臭いがする。一瞬緊張するけど、いつもの事だから、ちょっとバイクを停めて様子を伺ってみる。プーさんの声は聞こえない。付近の様子も異常なし(あっちが隠れてくれればそれで結構)そのまま走ると、あちらこちらに落し物発見。やっぱり・・・私の“鼻の黒いうち”?は間違える事はないね。


林道自体は直線が多く見通しも良いため安心。曲がり角付近では、いつもようにホーンを2回鳴らす。林道脇のフキの葉が取れてたり倒れてたりしてる所が多いが、人間の仕業じゃないでしょう。


E『地図』5km弱走ると正面に分岐が現れます。道標が道に倒れているが、右が川汲峠林道、左が蛾眉野方向、今回は左ね。


F少し走ると前回メイトで来た分岐が現れてきました。ここはどっちへ行っても同じ場所(常五郎林道)へ出ます。今回はタラノメの多い左側へ行きましょう。今が盛りとエゾ山桜が咲いていた。ここでも少しだけ花見をし、しばしマッタリ。これにて絵紙山→蛾眉野間の林道走行ほぼ終了。


後はタラノメ採りです。林道伝いでのタラノメ探しだったから、採られたあとのタラノメも多々あったけど、3回は食べられる量を採ったから満足満足。


タラノメを採りながら林道を下っていくと、廃船と廃バスがある場所へ到着。
さて、糸川支線林道経由で帰りましょう。


あとがき

古部丸山付近の濃厚なプーさん感も無く、ノンビリ走る事が出来ました。林道は少しガレ場が多いけど、古部丸山の付近の林道は絶景なのでお勧めです。そこから毛無山までのルートは、緑が多くなれば今以上に鬱蒼として暗い感じになるから面白くないかな?

いつも思うのが、もしバイクが壊れたら帰って来られるかという事。ここの奥地から暗くなる前に徒歩で帰るのは不可能です。最近は高い場所なら携帯電話も繋がりますが、ここは圏外。山深い場所なのでパンク等のトラブル対策は必須でしょう。
 


戻る  HOME  2010年05月19日

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