鳥崎→濁川→厚雲隋道→盤石岳林道


 今年は6月末から、新居購入に向けてあれやこれやと動き回っていたため、丸一日野山を駆け回る本格的な林道走行はしていませんでした。そして、やっと出かけられるようになったのが初雪のあとです。そんなわけで、今年最後のTWでの走行になるでしょう。 

 さて、いつのもように一人で野山へ出かけるはずだったのですが、今回は当HPを読み、メールを頂いた2名の参加者も同行します。集合場所の森町『道の駅』に私が到着すると、すでに両名とも到着し、準備万端整っていた。まずは軽くご挨拶。その後、今回の走行ルートなどを説明しました。私一人だと予想される所要時間は6時間、大きなトラブルでもない限り複数人でもこの時間で大丈夫でしょう。一番時間を食うのは、走っては止まりの私の写真撮影と記録取りです。時間が押してきたら、これを省略すれば良い。

   

 まずは、鳥崎渓谷へ向かい、駒ケ岳ダム手前の鳥崎矢別林道から毛無山を回り濁川温泉郷のある濁川地区へ向かうのが、一番目のコースであります。森町界隈から林道を使って濁川地区へ向かうには3コースほどあり、一番手ごろなコースとして、このコースを選んだわけ。


鳥崎矢別林道は至って走りやすい林道で、紅葉を楽しみながらのんびり走られます。同行の2名は、私の遅いペースに驚いてるかもしれません。でもね、これでも精一杯走っているんです。林道脇から飛び出してくるエゾヤチネズミなどの小動物、それから昆虫などにも目がいくし、脇道も気になっちゃう。だから私としては結構早いペースです。

 私の持つGPSでは、この界隈の道が記載されていません。そして国土地理院の地図にはしっかり載っている。トラックログと比べれば、どこを走っているかが分かるから安心です。2年前までは、こんな文明の利器など無かったけど、どっちが良いとはいえません。知らなきゃ知らないで、三角測量をしたり“地図を読む“楽しさもありました。(凄く時間かかったけどね。)

 このまま順調に行けば濁川ダムを通り濁川地区へ出られるはず。注意するのは国道5号線へ出てしまう分岐が一か所あり、その分岐がGPSに載っていません。『地図』


2.5万の地図を頼りにその分岐を目指す。どうやらここがそうみたい。この分岐を左折すれば、ほぼ道なりに濁川ダムへ到着出来るでしょう。


林道は走り易く、紅葉もきれいでマッタリ気分で走る事が出来ます。


しばらく走ると橋が見えてきた。おそらく桂川を渡る橋でしょう。橋の名前も桂川橋だし地図通り間違いなく濁川ダムを目指しています。


桂川橋を過ぎた頃から、夏場なら草ボウボウ状態と思われる路面となるが、今はみんな枯れてるから大丈夫。夏に一人で来たら少々大変かも? 途中、何ヵ所か写真撮りで止まると、他の2名も写真を撮っています。紅葉がきれいですからね。

濁川ダムが近くなると、このそばに私のお目当ての場所があります。『地図』をご覧になると分かりますが、三つの沼があるんです。そして、その沼から濁川ダムへと水が流れている。


一番林道から近い場所にある沼は、林道脇から見る事が出来ました。(その手前に踏み跡があって、沼に下りられるみたいだった)一番大きな沼へも途中まで林道が続いていたが、右側が谷になり道幅も狭いから危険。いずれ歩いて見に行く事にしてパス。とりあえず沼を見たから満足して、そのまま濁川ダムへ向かった。ダム湖が見える頃、右手に桂川林道(桂川線)との分岐。


濁川ダムの管理棟そばで小休止しましょう。ここでRH250に乗るKさんとDT200に乗るWさんとしばらくお話をしました。


濁川ダムを後にして、濁川地区を通り三岱線へ向かう。この辺りの道はとっても良い林道です。改修工事も行われていたし、おそらくこの地域の人の生活道路になっているのでしょう。


三岱線頂上付近からの景色、里山って感じでしょう。道端に落し物があるけど・・・さて、ここからが問題です。この濁川地区から道道67号線へ出られれば、銀婚湯そばへ出られるはず。しかし、ここは未走破ルートです。

前もって2.5万の地図で見つけておいたルートへ向かいます。調べたところでは道道67号線へは3つのトレール(踏み跡)が地図に表示されており、まず@。『地図』


歩いて下見したが、とてもバイクで行ける道じゃありません。続いてAへ移動したのだが・・・地図に載ってる道が無いんです。すっかり畑になっちゃってた。仕方がないからBに行ってみるも、ここも途中で道が無くなり畑で終了。

これから厚雲隧道へ向かう予定もあるので、時間を使いたくないからやめた。う〜ん・・・どうしても行く気なら道道67号線側から左側にある林道(廃道)をすべて見てみないとダメだな。来年のお楽しみに取っておく事にして、一旦国道5号線へ出て落部から道道67号線へ入る。


しばらくバイクを走らせて、さくらんぼトンネルを過ぎ、次に現れる山蕗(やまぶき)トンネル到着。ここが本日のメインイベント、山蕗トンネル左側にある旧道道458号線、八雲町と厚沢部町を結んでいた厚雲隋道(トンネル)見学がそれです。

この道は、私が20代の頃は立派な砂利道の道道だったわけで、乗用車でも普通に通る事ができる道でした。そして現在、どうなっているか見てみたかったんです。これから廃道&藪漕ぎが予想されますから、同行の2名にもチョッピリ緊張してもらいましょう。


旧道に入って、まず驚いたのは林道の笹が刈り払われている事です。という事は、この道を刈り払わなければいけない何かがあるはず?高圧線は通ってないし、施設もないはず。考えられるのは林業もしくは治水関係(砂防ダム管理)ぐらいしか思いつかない。厚雲隋道までは約2kmほどなので、このまま順調に進めれば良いのだが・・・当時は二車線分あった道道だけに刈り払ったあとの道はとても走り易い。


でもね、何があるか分かりませんから、十分注意して最徐行運転で進みます。道端には当時の道路標識もしっかりあった。


一つ目の橋到着。この先にあるもう一つの橋を渡れば厚雲隋道のはず。二つ目の橋に到着しても、まだまだ道は良好。


橋の下の川を見たが魚は見えません。源流が近いためか砂防ダムのため、魚が遡って来られないのかな?ここまま順調に厚雲隋道を見学出来そうだと思ったら、案の定、刈り払いは二つ目の橋の少し先で終わっていた。徒歩で偵察してみるが、笹は何とかなるとしても太さ3〜5cmの木が生えていてバイクじゃ無理だった。

地図では200m先に厚雲隋道があるはずだから、ここから歩いて行く事にしました。


Kさんに熊よけ鈴2個とノコギリを渡し、Wさんにも熊よけ鈴2個とナイフを渡し、私が先頭になりナタを持って先に進む。藪漕ぎは吹上石見学以来です。少し歩くと路肩にコンクリート製の法面があり、そこだけ藪が無く歩き易くなった。


と、前方に厚雲隋道発見。シャッターが下りており、下の方50cmほどが開いています。


三人でしばし見学後、シャッターの下を潜りトンネルの向こう側へ行く事にした。ところが、いつも持ち歩いている懐中電灯を忘れた。シャッターが開いているとはいえ中は真っ暗で何も見えません。


足元に何かあったら大変だから、カメラのフラッシュを焚きながら歩いて行きます。トンネルの中には障害物が一切無く、とても歩き易いが、なにせ真っ暗だから恐い。向こう側(厚沢部側)のシャッターも開いており、そのシャッターを潜る。


向こう側も当たり前だが藪だった。 隋道近くには、道標もしっかり残っています。




十分厚雲隋道を見学したのでバイクに戻る。『地図』

お昼も回った事だし、どこかでお昼にしましょうか。一旦、道道67号線へ出てからお昼にしようと思ったけど、普段一人の時ではプーさんが恐くてなかなかマッタリ出来ない林道途中の橋の上で昼食にする事にしました。こういう時は複数人が有難い。しかも、KさんもWさんも2サイクルバイクだから音と煙も結構なものがあり、道中のプーさん避けには最高です。

ここでもしばらくお話したあと、本日最後の林道『盤石岳林道』へ向います。


ここは広域基幹林道といい一番予算が出る林道なので路面状況は4年前と変わらないでしょう。磐石林道入り口には盤石温泉の看板が出来ていた。RHに乗るKさんに「盤石温泉ってどんな温泉ですか?」みたいな事を聞かれたけど「掘っ立て小屋のタダの温泉です」ってしか答えられませんでした。もうすぐ盤石温泉が見るからKさんにも分かるでしょう。


ここが盤石温泉入り口、温泉の建物はあえて載せないでおきましょうか、興味ある方は実際に来てみて下さい。盤石岳林道は、私の知る限り道南で唯一トンネルのある林道です。


路面も相変わらず良好で、軽い気持ちで走ってたら今日一番の落とし物があった。やっぱり油断は出来ません。


しばらく走ってトンネル到着。景色は4年前と変わっていなかった。あとはトンネルを抜けて数キロ走り“ワタナベ緑化”の建物が見えてくると盤石岳林道終了です。(約12km) 予定通り全工程約6時間でした。『地図』


 あとがき

最初に訪れた濁川地区は、カルデラ地形と聞いた事があります。なので、そばの山々は外輪山という事になるのでしょう。この辺りは林道も多く、かなり楽しめる場所があります。濁川ダムそばの三つの沼もそうだし、山々の景色も良い。もちろん温泉に入るのもいい。 そして極めつけは厚雲隋道でした。刈り払いされていたから走行出来たものの、それが無ければ自然に帰っていたと思われる道です。隋道そばの激ヤブ状態で、それを実感出来たのも収穫だった。今回、同行したお二方も無事に走り終えたし、転倒もありません。 正直、私としても単独走行に比べて楽でした。
 

戻る   HOME   2010年10月31日

inserted by FC2 system