雪中キャンプ

 函館は、1月の観測史上最高の51cmの積雪になったそうです。豪雪地帯からみればかわいいの積雪?かも知れませんが、なにせ雪の少ない函館ですからね。おかげで、除雪されていたキャンプ地までの道もクロスカブじゃ通れない。そんなわけで、前日に除雪して、今日はしっかりキャンプに来ました。

   

 昨日より積雪が少ないと感じるのは、プラス温度で雪が締ったからでしょう。クロスカブで通れば2分程の道だけど、雪かきすれば2時間かかります。


 夜に来ればライトの明かりでしか見えない川面も、お天道様に照らされて綺麗に見える。クロスカブに付いた雪も、この程度なのが雪かきのおかげです。さて、キャンプの準備にかかる前にウサギさんの記念撮影をしましょうか。


 ハイ、ポーズって・・・こっちはUFOキャッチャーで取ったパンダさんでした。 で、こちらが黒ウサギさんね。わざわざここまでパンダさんを持ってきた私の努力も汲んで下さい。


 降雪確率が低かったので、物置代わりに前室にツェルト用フライシートを小川張りしてテント設営完了。今日は、焚き火がメインだからマッタリ出来るヘリノックスの座椅子を持ってきた。この椅子は、私に言わせれば物欲アウトドアマニア、いわゆる『いいふりこきのしらみたかり』用椅子です。座り心地は抜群だけど、せっかちに動き回る私には、あまり出番のない椅子でもあります。今日の薪は太いので、火持ちが良いからゆっくり出来ると思いこれを持ってきたのでした。


 太い薪を両脇に置いて、徐々に太い薪を燃やすという古くからある技法?ですね。風向きさえ良ければ最高の焚き火が出来ます。


 炎が安定したので、まずは豚汁を作りました。コッフェルも色々使いましたが、昔はアルミコッフェルで、一時期は軽いチタンに走りました。今じゃ炭火や焚き火調理が多いので、後始末が大変なアルミも少なくなり、火の通りの悪いチタンもやめて、結局煤だらけでも金タワシでゴシゴシ洗えるステンレスコッフェルを持つようになりました。


 今日のメインは直火の焚き火ですから、しばらく焚き火を楽しみます。これは、いつもの事なので書いてもね・・・ やっぱり、プチかまどみたいなポータブル焚き火台とは熱量が違うので、暑いぐらいに暖かい。       何となく、ウサギさんっぽい炎もありました。


 ちびりちびり焼肉なんぞしながら焚き火を楽しんだ。              〆はいつものスタバね。


 足元にプチかまどを置いて炭火を焚いたが、火力が落ちてきたので火吹き棒を使ったら凍って畳めなくなりました。寒いと何が起こるか分かりません。


 あとは、薪の無くなる深夜まで満天の星野を眺めつつ、ずっと焚き火を楽しんで今日のキャンプは大満足。次回は薪が無いからチョット心配になりましたけど、炭火でいきましょうかね。さて、薪も無くなったので寝る事にします。

 いつも通り寝ていたら、何だか少し寒く感じてきた。私の予想最低気温が‐15℃のはずだが、シュラフから出てる鼻がチョット冷たいし、床からも熱が奪われて冷たいんです。見たら2枚敷いたマットがずれて一枚になってる部分があったから納得だが、鼻が冷たいという事は、予想最低気温を下回ってると思われる。懐中電灯でテント内を見れば、テントとシュラフすべてが霜で覆われていたので間違いなく‐15℃を下回ってるはずです。それ以上の気温なら、シュラフは濡れてる部分と霜が付いた部分がありますから。


 とりあえず、そのまま寝て朝起きたらこの気温だった。今期マイナス二桁温度を経験してないからチョットびっくり。おかげで朝食用の味噌パンが木の板みたいになってるし、野菜ジュースもカチンコチンだった。

 そして、一番の心配はクロスカブの始動です。 ここからは、JA10型カブに乗ってる人じゃないと興味ないでしょうから読まなくて良いです。以前本編ブログで紹介した始動時の異音が前回のキャンプ時(‐5℃程度)も確認出来ました。異音対策で部品交換したが、流石にこれだけ寒いとカムチェーンテンショナーからのガチャガチャ音が出ると思われます。というか、今日は盛大に異音が出るはずなので、気持ち悪いからどうしようかと考えてた。簡単な方法として、お湯を沸かしてクランクケースにかけて、エンジンを温めるという方法です。

 やってみましたよ。流石に熱湯じゃまずいと思うので60℃程度のお湯を3リットルほど作り、クランクケースに少しずつかけてみた。特にカムチェーンのある左側を中心にかけると、クランクケースが結構温まりました。で、エンジン始動させます。流石FIなので一発始動。メイトじゃストンピングのようなキックをしないと掛かりませんからね。始動後、5秒くらいは異音なし、そこからガチャガチャ音が2分ぐらい続いて静かになりました。

 これで仮説が一つ立った。つまりクランクケースを暖めた事により、カムチェーン部分が熱膨張を起こし、正規のクリアランスになり異音が抑制されていたが、エンジンの始動と共にオイルポンプが動き出し、まだ温まっていないオイルがテンショナーにかかる事で冷え、金属が収縮して異音が出たのだと仮説が立つ。という事は、異音が出る出ないは、わずか数ミクロンの金属膨張によって左右されるのかも知れません。

 次回のキャンプ時は、タオルでクランクケースを包み、エンジンオイルが温まるまで熱湯をかけてみましょう。それで異音がしなければ仮説の裏づけになると思いますからね。


 というわけで、久々のダイアモンドダストを見ながら、木のように硬い味噌パンをガリガリ食べて朝食を済ましテントを撤収したのでした。


戻る   HOME   2018年01月13日 

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