函館山(笹の実編)

 久しぶりにぶりに晴れた休日なので、妻を連れ函館山へピクニックに行った・・・というのは口実。 
その昔、げっ歯目(ネズミの仲間)と、食虫目(モグラの仲間)マニアだった頃、函館山で笹が大量に開花して笹の実を付けた事がありました。笹の花が咲いたのは確か?昭和49年(1974年)だったと記憶していますが、その翌年エゾヤチネズミとアカネズミ、ヒメネズミが大量に発生しました。(これ、あくまでも公式発表ではなく、私個人が週2回ぐらい函館山のネズミ調査へ通った記録です)
 
ご存知の方はご存知でしょうけど、笹が花を咲かすってのは、ハレーすい星並の周期なんです。当時は、70年に一度とか言われていましたが、現在の文献では60〜120年周期だそうです。実際のところ、サイクルが長い上、笹自体の種類も数百もあるらしいから良く分かっていません。 んで先日、函館山へ登った知人が笹の花を見たと聞いてビックリ。 (笹の花自体は、“ちんけ”な白い花なんですけど)これを聞いたのが社台滝探訪の前の事ですから、残念ながら開花は終わってるでしょうが、大量に実を付けているなら見てみたくなった。
 
函館山登山道入り口駐車場は、自家用車がいっぱいです。これは予想して、函館公園駐車場へ停めようかと思ったら、一台分の空があってラッキー。 さて、函館山なのでプーさんの緊張感など全くなく、のんびりと他の登山客にゴボウ抜かれしながら笹の実探し。


三合目ですぐに見つけました。これが笹の実です。


こうして見れば何の事はないでしょ? 


笹はイネ科なので、この実は米や小麦同等に栄養価が高く、これを食べるネズミが大発生し、それを食べるヘビやキツネがまた大発生となります。

ちなみに、HPでも何度か紹介した寒川部落だが、寒川はマムシの巣みたい言われているけど、数十回行った私は、盛夏に行っても数回しかマムシを見ていません。確立としては、他の野山とほぼ一緒かチョット多いぐらいです。見たのは、笹の花が一斉に開花した昭和49年の翌年、翌々年が最多ですから笹の開花と関係あるかと思われます。 それでもあそこにマムシが多いというなら、寒川に冷泉があるから気温に左右されず温度が一定の場所が存在するからかな?

と、笹の実を撮りながら登山道を歩いてたら、登山者御一行が途中で休憩中でした。あらら、そのリーダーがKamakaさんじゃありませんか。久しぶりなので少しお話した後、笹の実の話をしたら『開花、結実してるが生態系に影響が出るほどの数ではない』との事。やっぱりプロなのでご存知でありました。って事は、ネズミもマムシの生息数も変わらないって事ね。(局所的開花ならほぼ毎年してる)


というわけで、一安心してマムシ草を見物? 笹の実も見たし、あとは昆虫でも見ながら千畳敷目指してハイキングね。 アワフキムシもいっぱいいたが、妻がいるからアワフキムシの画像は撮りません。


千畳敷が近くなると海霧が函館市内を覆ってそば焼酎雲海状態です。妻は一眼で撮りまくってます。 私は虫を無視できず観察・・・


千畳敷は、去年の寒川探訪以来かな。 日曜日なので、御一行様のお弁当タイムの好適地になってた。


人のいる所は苦手なので、私はここで昼食にします。40年前は、周りすべて土だったが現在は笹原です。


昼食は、お握りとミニジンギスカン鍋持参しての焼肉ね。 食後、妻は全然疲れてない様子なので元気一杯あちこち双眼鏡で見たりしてる。


私は・・・疲れちゃいませんが、久々(5年ぶりぐらいか)に履いたトレッキングシューズの底の部分が昼食後に剥がれてしまったんです。なので、千畳敷から御殿山へ向かう途中、寒川を遠望したりもしたけど、なんだかあずましくなく下山したのでした。 

 笹の実は見たから良いけどね。  翌週の話はこちら


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