豊似湖

 函館から約450km離れた地に“豊似湖”というハート形の湖がある事は、かなり前から知っていた。 しかし、なにせ遠いうえ、四半世紀前にそばを通る国道336号線黄金道路を通った時の印象が『この界隈にあまり見るものがない』だったから、行く機会がありませんでした。 そして、今年は冬が長くて野山の残雪が多いから、奥地へ行く気にもならず、思い切って豊似湖をピンポイントで見てみる事にしました。(白い恋人のCMに登場してるのも気になってるしね)

   
さて、襟裳岬を越した東側、国道336号線黄金道路到着。 やっぱり風は強いし波も荒く、道路維持にお金が掛かり過ぎるから『黄金道路』というのも納得であります。そこから、えりも黄金トンネル(4,941m)を抜け、猿留橋を渡ると目黒という集落に到着します。ここが豊似湖への起点となり、国道沿いに「豊似湖まで9.2km」と書かれた小さな看板が立てられているが、妻は見つけたけど私はしっかり見逃してしまいました。目黒の集落から少しの間、舗装路が続いてダートになりました。 分岐もあったが、間違えようとしても豊似湖まであと何kmの看板があるので問題ありません。

 
道南と違い?林道看板がかなりしっかりしています。 道路沿い(左側)に猿留川が流れていて、釣りが出来そうです。(禁漁でなければね)

 
今回は、車なので路面が気になっての走行ですが、やっぱり周りも気になります。でもね、道端にはバイケイソウ大群落ばかりでイマイチ。2.3km程走ると十三間橋という欄干の壊れた橋を渡る。

 
十三間橋を過ぎると道はこんな感じ。 いつも廃道ばかり通ってるから、これだけ立派な道だと拍子抜けしてしまいます。 部分舗装も現れてラクチン走行していたら分岐の看板が現れました。ここは看板に従って右ですが、舗装路の先に右への分岐があり、その先の分岐を左に行くと豊似湖に通じる道だと下調べしてたんですが・・・素直に標識に従いましょう。

 
う〜ん・・・路面は安定してますが、エゾナキウサギの生息地だけあって、氷河期の岩石群の岩(←下調べね)が堆積してて、道南では見た記憶のない地形です。

 
山菜でもないべか?と見てみたが、殆どがバイケイソウばっか・・・お花は私の見た限りでは殆どありませんでした。 エゾオオサクラソウがチョットかな? 豊似湖2.5kmの標識を過ぎると豊似橋を渡ります。

 
 私は、艦船ヲタクと同時進行で、中学の時から『げっ歯目』(ネズミの仲間)と『食虫目』(モグラの仲間)のヲタクもしてたんです。なので、こういう岩の間にエゾナキウサギがいやしないかと気になります。まあ、エゾナキウサギを見るなんて宝クジ並の確立でしょう。普通、見られてもメジャーなエゾヤチネズミです。たまにアカネズミかヒメネズミが見られればめっけもん。 中にはトガリネズミってのもあるが、これはネズミって名前ですがモグラの仲間で、トウキョウトガリネズミって世界最小の哺乳類も北海道に住んでるんだが、これは生きた状態で見たことがないから是非見てみたい。(これも絶滅危惧種で無理)

 
なんて事を考えてたら、キツネさんが何かくわえて現れた。ピンボケだからよくわかりませんが、ネズミの大きさじゃありません。 なんでしょう?

 
起点から約9km豊似湖駐車場到着。 一応、クマ避け鈴やら何やらと山歩きの準備をします。といっても、あとは一眼持って長靴を履いただけだけど・・・

 
遊歩道も整備されているし、湖まで200mだからサンダルでも行けそうですが、ケガしちゃいけませんから運動靴くらい履くべきね。 早速、行ってみましょう。

 
本当に氷河が運んだ岩って感じです。(画像で上手く伝わらないね)  と、坂を歩いてたらすぐに豊似湖が現れました。


こんな感じ。 坂を上りきると、そこからは豊似湖をほぼ一望出来ました。航空写真だとハートの形をしているが、ここからだと微妙です。ハート形だと分かってるからハート形と納得しておく感じです。この界隈は、馬産地だから馬蹄湖と呼んだ方が良いかも?


沼見峠から豊似湖のハート形の姿を見てみたいが今回はこれまで。 湖一周と沼見峠までの往復を含めて1時間半程度ですが・・・。


強引にパノラマにするとこんな感じです。

  
湖畔周遊道路は足場があまりよくありません。一周するならサンダルはダメね。(当たり前だが)  ウサギさんにもチョット出演してもらいましょう。

  
函館から遥か450km先にある豊似湖でしたが、以前訪問した島牧村にある秘沼『スナフジ沼』と同じぐらいの大きさに感じたので比べてみました。それが上の画像です。なんと大きさは殆ど同じ。どちらが良かったかといえば秘境度はスナフジ沼で景色は豊似湖かな? 同じ大きさなのに片方が沼で片方は湖、どうしてなんでしょう?


戻る   HOME   2013年05月04日 

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