黒松内町⇔島牧村間の林道

 昔も今も、林道メモを取っているけど、メモするのを忘れた林道もあります。その一つがここ、黒松内町から島牧町へ抜けられる(た?)2本の林道です。当時は、2本の林道共健在で、友人Sが北側の林道を通り、私は南側を通ったと記憶している。 というわけで、今日は20年ぶりぐらいに途中まで行って、ゲートや路面状況を偵察してみようと思います。(暑い夏だから、完走する気はありません。) 実際に探訪するのは、葉が枯れる晩秋か早春でしょう。 さて、私にとっては、珍しい土曜日休み、野暮用も一切無いから思う存分見てきましょうか。

   
函館を5:00前に出発したので黒松内町到着が7:30。国道5号線から道道9号線、黒松内町方向へ左折して、すぐ現れるトイレ付き駐車場の奥が西の沢大平川林道(黒松内岳登山口)です。ここから島牧村へ抜けられたんですが、今日は重滝の先にあるゲートの状況偵察まで。まずは行ってみましょう。

  
路面は登山道へ通じるだけあり、しっかり刈り払いされ走り易い。鈍足な私でも巡航速度が40km/h近いんですから。そばの川を覗いたら、岩がしっかり苔むしてました。増水しない豊かな森の証拠です。

 
途中にある分岐にも綺麗な道標があり間違う事もありません。ん・・・?昔は無かった石碑があった。なになに・・・大栄金山か・・・これを読むと第二次世界大戦中に閉山となったとあるが、採算を度外視すれば今でも採れるって事かもしれないな。(画像をクリックすると大きくなります)

 
その先へ進むと黒松内岳登山口到着。奥にある駐車スペースに車が無いところを見ると、今日は登山者がいないみたいです。更に400m程進むと重滝到着。昔は沢山の滝を見た事がなかったから大きいと思ったけど、今はそれなりの規模の滝って感じ。画像じゃ分かりませんが15m〜20mぐらいあります。

 
さて、この先にゲートがあるはずです。この界隈はブナの森の北限なので、道南同様立派なブナがあります。 林道入り口から7.5km(重滝の少し先)でゲートが現れた。その先も林道はしっかりしていますが、左が谷で右が崖なので、林道が崩落していればアウト。ここはこれまでにして、次に行ってみましょう。 引き返しの途中、青タンクのジェベルが停車していた。お話してみると、これから黒松内岳登山だって。 まだ8時を回ったばかりなのに車載温度計は30℃を回っており、私はバイクでも汗だくです。登山するジェベル乗りのお兄さんに脱帽しつつお別れしました。 『地図』

 
一旦、黒松内方向へ進み旭野地区という所から広域基幹林道「添別西の沢線」へ入ります。ここは舗装された林道なので、拍子抜けのラクチン状態で進む。 この林道は、黒松内岳北側を通り島牧村まで続いてる(た)はずなのですが・・・どうかな?

 
画像右上側のピークが黒松内岳、あの直下を通って島牧村方向へ進めるはずです。ここは全面舗装なのでロードバイクでも十分走れるし、景色もかなり良い。いい気になって走ってたら、いきなりダートになって、この先通行止めの看板・・・あれ、地図を見ないで走ったから行き過ぎたみたい。この舗装された林道から黒松内岳方向へ分岐があるはずです。

 
戻ってみるとすぐに見つかった。『西の沢折川林道』の標識。少し荒れ気味の林道へ入ってみます。僅か400mでゲート、その先も林道はしっかりしてますが、偵察はここまでで良いでしょう。

 
ゲートがあろうが無かろうが、バイクには関係ないんじゃなかろうか? こんなに座高が高いゲートも珍しい・・・この×ゲートまでは林道起点から7.0kmでした。『地図』  続いて、黒松内町から道道523を通って島牧村との境界へ。画像右上『地図@』

 
月越原野を突っ切るように伸びた林道『折川線』へ入る。道南の鬱蒼とした林道ばかり走っていると、こういう一本道な林道を走ると何だか戸惑ってしまいます。

 
直線部分が終ると、簡易舗装とダートが交互に現れる。景色は良いしマッタリ走れるか?と言えばさにあらず。

 
上を見れば絶景が続き、下を見ればプーさんの落とし物のオンパレードなんです。しかも、本日は私が一番最初の入林者のようで林道にはクモの巣が張り巡らされ、突っ込むこと、突っ込むこと・・・

 
この折川線は、島牧村からさっき通った黒松内岳北側『西の沢折川林道』へ続く道へ出るはずなんです。 それにしても、こうして路面の写真を撮ると、撮る気がないのにプーさんの落とし物が写り込む程の数の多さ。

 
鬱蒼とした部分もあるが距離は12.5km程です。 正面に分岐が現れ折川線終点。画像』(画像右上)ここを左折して進む。

 
フラットな林道で、私でもかなりの高速で走られます。(高速っても35km/hぐらいね) 右手には折川が流れており、なかなか魚影が濃い。

 
まあ、ウグイ(アカハラ)ばかりですがね。国道229号線から約6km地点には、折川黒松内線林道災害復旧工事の標識があった。工事は平成18年と比較的近年ですから、屈強なゲートさえ無ければ通行可能かな? ここは、砂防ダムのある所までで終了。『地図』次は大平川沿いの林道へ行きましょう。

 
本日の気温、30℃オーバーなので、ここ島牧村江ノ島海岸で泳ぎたい感じ。ちなみに江ノ島海岸って名前は、本物の江ノ島海岸に似てるから付けた名前だって、どこかで聞いた覚えがあります。本日最後の偵察地、大平川到着。(画像右上)地図』ここから入ります。

 
私がこの林道から黒松内方向へ抜けた時は、現在より荒れた道だったと記憶しています。もしかしたら、今も健在かも知れない。

 
左手に大平川を見ながら進みます。魚影も濃いが、やっぱり殆どウグイだった・・・(禁漁河川) 黄色い橋を渡ると・・・


かなり立派な砂防ダムが出来ていた。 お昼も近いから、ここで昼食にしましょう。マッタリとお昼を食べてると、アブ、ハチ、仔ダヌキ、アオサギ、カナヘビ、蝶多数がやってきた。 あずましくない・・・

 
アオサギを撮ってみたけど、コンデジじゃゴマだわ。 昼食も終り、その先へ進むと工事中の車両と工事のオジサン達がいた。その先のゲートは開いているが、これは工事のオジサン達のために開けている様子、ここは黙って戻ります。その前に一枚パチリ。ゲート両脇にヘビカゴが積まれていて、ゲートが閉まっていたら脇抜けは不可能です。

これで、黒松内町⇔島牧村間の林道の入り口(出口)部分をすべて見てきました。
まずは下の地図をご覧下さい。

今日偵察した林道は、ア・イ・A・B・で、基本的には、ア⇔イ A⇔Bと繋がっていますが、途中で二本の林道を繋ぐ支線があり(当時はあった)ア⇔イ・B・A(もちろんイ・B・A同様)とすべてに繋がっていました。 百聞は何とやら、植物の勢いが衰える季節に実走してみるしかないでしょう。  

島牧村までの往復300km+林道偵察100km、合計約400kmの偵察ツーリングでした。暑い一日だったから、汗だくだったわ。


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