姫待峠

 当たり前だが夏は暑い。涼しい北海道と言えど、やっぱり私には暑いんです。しかも毒虫達のオンパレードで、どうしてもハードな林道や廃道、秘境へ行くのが億劫になります。というわけで、今回は楽で涼しく景色の良い、乙部町姫待峠(姫川林道)へ数年ぶりに行ってみる事にしました。今回もRH250 さんが同行します。函館出発09:30と楽な場所なのでかなり遅め。

   
11時を過ぎた頃に厚沢部町到着、姫川林道を目指します。この姫川林道は入り口が分かりづらいので、『乙部岳登山』とかで検索すれば分かるはずです。ある程度姫川林道へ近づけば、あちこちに乙部岳登山口の標識があるので間違う事はないでしょう。

 
この道も、すっかり快適な道路となり、ロードバイクで舗装部分だけを走っても気持ち良いと思います。正面に乙部岳が見えてきました。(画像右上)

 
舗装が終るといよいよダート、画像右上の橋が起点。『画像@』

 
久しぶりに走る姫川林道、なんだか走りづらい。砂利を敷き詰めたばかりのようでタイヤが浮いて接地感がない感じ。途中に分岐(画像右上)が幾つかあるが、本線は山頂まで電柱が立っているから道を間違える事はないでしょう。

 
姫川林道はブナやミズナラの大木が見られ、左に流れる姫川は、川に中にはバカ殿岩?や岩を割って伸びるブナも見られます。

 
乙部岳登山口到着。登山口は、沢コースと尾根コースの2コースあり、どちらも健在。

 
姫川林道は前半が直線、『地図』後半が九十九折れ。林道が姫川と離れるこの橋を渡ると九十九折れの始まり(画像右上)

 
この辺りから走り易い軽度のガレ場です。幅員がいっぱいあるからライン取りに苦労しないで走られました。

 
高度が上がってきたので厚沢部町から江差町まで見渡せます。途中、見落としそうな滝があり、ここを過ぎればもうすぐ姫待峠。


そこから少し走ると、雲に隠れた乙部岳が見えてきた。乙部岳山頂そばには開発局の雨雪量レーダー観測所があり、姫待峠から山頂まで舗装路が続いている。(20年前は無かった) 周辺は、太いネマガリ竹が採れ、当時は私もよく採りに来たものです。

 
姫待峠到着『地図』・・・あれ? 乙部岳(山頂)レーダーへ続くゲートが開いていた。通っても良いって事かな? ゲートが開いているって事は関係者が入ってる可能性があるから、途中で出会ったら素直に「ごめんなさい」して戻れいいから入ってみる事にしました。バイクで乙部岳山頂まで行けるって、そうそう無いチャンスです。舗装路に入るといきなり広場が現れる。(画像右上) 

 
姫川林道@から姫待峠まで約11km、姫待峠からレーダー(乙部岳山頂)まで約5.3km、結構距離があるんです。コソっと舗装路を通らせてもらったから画像は殆どありません。残念ながら乙部岳山頂は雲の中のようです。

 
山頂レーダー到着。 ここにバイクを置いて乙部岳山頂も見てみましょう。 と、言っても山頂まで距離にしてほんの数十メートルで高低差は10mもありません。

 
すぐに山頂到着。ガスがかかってて全然見通しが利きません。でもね、二本の足で登山したならいざ知らず、バイクでチョロッと来ただけなので文句を言える筋合いじゃありません。 さて、頂上も見たしトットト引き上げましょう。

 
途中、雲の流れが速いから山頂が見えるかと思ったけど、やっぱり全然見えませんでした。とか何とか思ってるうちにゲート到着。

 ちなみに姫待峠の由来ですが、道南には源義経(みなもとのよしつね)北行伝説というものが各所にあり、ここ姫待峠や、近くを流れる姫川もその一つ。静御前(しずかごぜん)は、義経愛しさのあまり乙部まで辿り着いたが、義経は、数ヶ月前に川を遡って乙部岳を越えていました。悲嘆した静御前は川に身を投じてしまいます。その後、乙部の人々は、義経と静御前に同情し、この川を姫川と呼ぶようになり、義経が静御前と会えずに越えた峠を姫待峠と呼んだそうです。

さて、姫待峠から、昔は楽に通られた八雲側を見てみましょう。

 
やっぱりね。前回来た時は、コンクリートブロックが八雲町側のゲートの役目をしていたが、今はそのコンクリートブロックさえも草木に隠れ見えなくなっていた。 画像右の場所は、昭和61〜62年頃キャンプをした事があります。当時はもっと開けていて、交通量もそれなりにあり、プーさんの落とし物を見る事は稀だったような気がする。

 
その時の画像が左上、そして右上が現在の画像。(ほぼ同じ場所) 当時は林道からの見通しが良く、遠くに八雲側の林道も望めたが、今は目の前のドンゲ(イタドリ)が視界を遮って殆ど見えませんでした。

  しばらくぶりに姫待峠へ行けたし、ありがたい事に乙部岳山頂まで行く事が出来ました。

その後、姫待峠で昼食。 

おにぎりを食べたあとに、恒例のえび満タイム?でありますが、今回はバッタ物の「満月えびせん」なる物を食べてみた。

お味の方は・・・かなり微妙・・・もう食べなくていいって感じ。

やっぱり、三河屋製菓の“えび満月”じゃないとダメだなと、心に誓って姫待峠を後にしたのでした。

おしまい。



 おまけ・・・・・・今回のコースの立体図


戻る   HOME   2011年07月24日

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