幻の滝

 4年前、ひょんな事から長万部町で1994年頃に発見された『幻の滝』があるらし情報を得たので調べてみた。
しかし肝心な場所がよく分かりませんでした。分かっているのは国道230号を今金方面へ向かい、美利河峠のそばの「稲穂林道」の看板を目印に林道を進むらしい事だけ。

 そのまま4年近くの月日が経った2010年11月、《そらとらてとらぶ〜》というブログの「じぇべうささん」という方から幻の滝を探訪したとの情報を頂きました。その情報(ブログ)には正確な滝の位置も明記されていたから、「ならいくべ!」と思ったのが年の暮れ。残念ながら多忙期に入り、年内の探訪は諦めて春の雪融けを待って今回の探訪となりました。

   
さて、GWの真っ最中、いつもより交通量が多い国道5号線を国縫まで走り、そこから国道230号線へ入り今金町方向へ。ピリカダムそばにある稲穂林道が幻の滝の入り口です。しかし、今回は左上画像にある分岐から入るつもりだったが、完全な廃道なので無理だった。仕方ないから、正攻法?の稲穂林道ゲートごめんなさいの脇抜けで通過。林道は国道230号線と平行して進み、途中から山奥へ入るのだが・・・

 
林道へ入った途端プーさんの落とし物のオンパレード。じぇべうささんの時もかなりの数があったと書かれていたが、ここもプーさんの縄張りって事なんでしょう。 

 
稲穂林道界隈は、今が春の花の盛りでした。キクザキイチゲ・カタクリ・エゾエンゴサク等、花のじゅうたんとプーさんのウンチを代わる代わる見ながら林道を進む。約1kmで分岐、というか直進は廃道なので、おのずと幻の滝方向へ進むことになる。

 
今金町は瑪瑙(めのう)の産地だけに落石も石英質?の綺麗な石だわ。林道左手に国縫川が見えている。これが幻の滝から流れてきた水の一部だろうと思われます。

 
林道約2km地点まで進むと、プーさんの落とし物がなくなり、避けられる程度の倒木地帯も終った。カーブを曲がると斜面に岩が飛び出ていた。これ、帆船の船首部にある船首像(フィギュアヘッド)みたいでいいねぇ〜。

 
じぇべうささんが書いてた滝はこれだな?林道脇に高さ3〜5mぐらいの小滝が二つあり、これだけでも十分画になる風景です。この辺りから林道は荒れ気味となるが、そろそろ終点『幻の滝』入り口のはずです。

 
林道が右にカーブしている先にきれいに刈り払いされた場所がある。どうやらここが『幻の滝』入り口でしょう。まずはバイクを停めて徒歩の準備。刈り払い跡は尾根伝いに続いており、右も左も谷だけど1mぐらいの幅があるから大丈夫な感じです。そういえば、以前『幻の滝』を記事にした際、猫タマ仙人さんが4年前に地形図を見てピタリとその場所を当ててたのを思い出しました。信じて行けば良かったね。

 
尾根伝いの刈り分けを5分ほど進む。ここだとは思うけど、なかなか滝が見えないから少々不安になってきた。しかも、谷底には川が流れていて滝など無さそうな感じなんです。と・・・思いながら歩いていたら、いきなり幻の滝が眼前に飛び込んできた。

思わず、『こりゃ〜すげ〜っ』と声が出たほどの巨大な滝だ。


あまりに巨大な滝だけど、我家へ帰り写真を見たら、その大きさが伝わってこなかった。ですから画像だけでも特大表示。

 
この滝の大きさを伝えるにはどうすれば良いか考えてみた。左画像の赤丸をズームしてみましょう。といっても私のコンデジの光学3倍ズームじゃ全然足らないので、今回はそれを想定して10倍の双眼鏡を持って来ていました。双眼鏡の接眼レンズにコンデジのレンズを付けて、無理矢理10倍ズームが右の画像。滝の水が溜まった部分があるでしょう。ここに引っかかった木の太さが直径30cm以上はありそうです。その辺からこの滝の大きさを想像してみて下さい。

  
 
これで雰囲気だけでも伝わればよいのですが・・・

滝の大きさに見とれてしまい、その場に腰を下ろして大休止。煎茶を飲み、えび満月を食べてしばらく滝見物。

今度は何時来られるか分からないからついでにお弁当も食べちゃう。お腹いっぱいになったし、十分滝見物出来たから戻りましょう。




ちなみに稲穂林道入り口からバイクを置いた地点までの距離はGPSで3.1kmでした。

今回の『地図』
 


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